02 シティ・ラビリンス(再唱の世界)
「俺はいつも夢を見る」
「この、何かが足りない世界で」
――忘れない 決して忘れるものか
――例え 全ての人が忘れても
――この俺だけは
心の中にある星々 煌めくは 惑う暗闇
それはこの世界のあなたが
ここで確かに 願っているもの
街角 一人で 当てもなくさまよっていた
視線落として 足元見つめてた 違和感に気づかないようにと
無機質な景色 色のない平穏
それら全てが 優しく心をのみこんでいく
空にある無数の星々 重なる地上の夜景
あなたの星は いまどこで輝いているのだろう
知らない軌跡をたどって 編みこまれた
過去からの足跡 さししめす
「夢の中でただ話し ただ触れ合う」
「それだけの時間にどうしてこんなにも心がざわめく?」
――俺はお前を忘れない
――何があったとしても どんな事になろうとも
「ストーリー」
優しい先輩に、気安く付き合える友人。
それに、温かい家族。
俺の人生は幸せだと言ってもいいだろう。
でも何かが足りない。
足ろうとしても、満ち足りさせてはくれない。
胸に開いた空虚な穴は、夢の時間だけが埋めてくれた。
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