第20話:男の決闘




「―――私は。貴君へ、決闘を申し込みます」

「……………?」



 ―――いや、何でだよ。



 いや、それは予想外だ。


 そうはならんだろ普通。


 なってるけどさ。


 扱いやすいと思っていた奴が。

 完全に手綱を握っていた男が。

 突然に方向を転換させて下克上してくるとか、完全に分からせじゃねえかよ。


 なに? 俺、分からせられるの?



「―――なぁ、エリゴス」

「確かに、貴君は強い。……悔しいですが、私よりも――ずっと」



 おい、勝手に始めんな。


 話を聞けや、天然野郎。


 敵わぬという言葉に反して。

 戦士の瞳は、まるで諦めちゃあいないご様子で。


 むしろ、その逆。


 闘志がみなぎっていた。


 普段のイケメンスマイルは最早なく。

 そこに居るのは、常に戦いに身を置き続けてきた歴戦の戦士。


 最も厄介なタイプの強敵。



「私は、シオン様の為ならば死しても構わない」



「……ですが。彼女と出会ったばかりの貴君には、その覚悟があるのですか? 出会ったばかりの貴君は……っ」



「なんの故あって! 守護するというのですかッ!」



 ……………。



 ……………。



 ……そうだろうな。

 誰だって気になる。


 自身が主人公の筈なのに。

 長年、胸に秘めてきた誓いが存在するのに。

 気が付いたら、そのポジションを馬の骨に掻っ攫われ。


 脳が破壊されたことだろう。


 納得がいかないことだろう。


 しかも、その相手は。

 誰も知らない流れ者。

 支龍を倒せるような実力を持ちながら、誰にも素性を知られていない……そんなふざけた存在がいる筈はなく。


 何故あの子を守るのかも全くの不明。


 意味が分からない事だろう。


 得体が知れず、心配だろう。



 ―――だが……同じだ。



「私がそう決めたからさ。――ずっと、昔にな」

「……意味が、分かりません」

「私もそうさ。君の意図が分からない。私たちは共に、彼女を守りたいだけ。……それが、何故決闘に繋がる?」



「………貴君は」



 終ぞ、奴は剣を抜き放ち。


 俺と相対するままに語る。



「ラグナ殿は、戦うでしょう。誰が止めようとも、支龍と――そして、王と」

「それは、無論だとも」

「ですが、もしも貴君が敗れ去れば? 命を落とせば? シオン様は……どうなります」



「………どうなるだろうなぁ……?」


 

 考えた事も無かったし。

 考えるつもりも全くなかったことだから。


 俺にも分からないが。


 意図は、読めてきた。


 エリゴスが言いたいのは、つまり。

 この後に、シオンが辿る可能性だ。


 もし、俺が魔獣に敗れ、この世から消え失せた後。

 彼女は自ら命を断つのか――それとも、全てを諦め、元の運命いけにえに殉じるのか。


 どちらにせよ。


 シオンに待つのは、碌な未来ではないと言いたいのだろう。



 俺自身、分かっている。

 あの子が、それ程までに俺を信頼してくれているのだと、かけがえのない存在だと思ってくれているのだと。



「―――私は。私たちは、貴君に戦わせない」


「家で大人しくしてろと?」

「そうです」

「ガタガタ震えていろと?」

「その通りです」



「成程? ―――勿論、答えは否だ」



 確かに、上辺だけなら幸せな話だ。

 彼の言い分も、分からなくはない。


 だが、なぁ……。

 その話を了承できる程、俺は人間が出来てない。


 俺は、我が儘なんでね。


 生物ってのは、歳を重ねる程に我が儘になっていくってのが俺の持論で。

 子供のおねだりや癇癪かんしゃくなど、親が財布の金を出すだけで解決できる。


 反対に、大人のソレは。

 時として、多くの者を巻き込み、或いはこの上なく不幸にする。



「―――私は、昔から。子供のように我が儘だからな」



 精神が子供な俺の出した答えは、一つ。


 お望みなら、やってやる。

 古の戦士と未来の騎士。


 ドリームマッチといこう。

 


「―――“至上の護りをアルマデュラ”――剣式エスパーダ



 答えと共に剣を生成。

 迷いなく武器を構えた俺は、決裂とばかりに行動で示す。



「――さぁ――来い」

「では……」






「―――角の氏族アインハルトが氏族長エリゴス――参るッ!!」






 さえずりも、生命の鼓動も遠ざかっていく森林の奥地。

 強大な魔獣でさえ、今の俺達二人からは尻尾を巻いて逃げ出しているのだろう。


 剣気が放つ圧迫感。


 殺気が放つ緊張感。



 戦の火蓋が落ちた……瞬間。



 ―――途轍もない衝撃が、俺を襲った。




  ◇



 

 ……………ッ。



 ……………ッ。



「―――ッ―――ッ!? これは……ッ!?」



 何だ、今のは。


 何もないのに、俺は吹き飛ばされたのか?


 大剣で横殴りにされたような衝撃。

 途轍もない力で打たれ、側転張りの回転エネルギーで飛んでいく。


  

「一撃目――受け手……か」



 新幹線のように吹き飛ぶ俺は。

 手に持つ剣を大鎚へ形状変化。


 迫りくる大木へとソレを打ち込み、衝撃を相殺。

 建て直しを図った。


 が、その瞬間には間合いが詰まり。


 手足を切り裂かんとする剣の雨霰。



 ―――さては……ダルマ狙いか?



 要介護が必要な身体にするべく放たれた強撃を、一撃目は鎚で。

 二撃目からは、相手が仰け反った間に再び具現した剣で防ぎ。


 両者は、力の籠った鍔で競り合う。



「……剣だけではないのですね」

「そちらも――な。驚いたよ。ただ斬りかかってくるモノだと思っていたが、飛んだ業を持っている」



 正体が掴めない。


 さっきのは何だ。



「有角の巨神に敵は無し。私は、全力で参りますよ」



 巨神……?


 訝しんだ瞬間。

 再び……否、先の比ではない殺気を覚え。




 ―――成程ッ―――確かにこれはッ……!!




 不意に、上空から五体へ。

 襲い来る面攻撃は、天を支えているのかと錯覚する一撃。

 鍛え抜かれた膝が笑う程の衝撃。

 

 だが、奴は長剣を構え。


 そのまま襲い来る状況。


 その間も、俺は上からの衝撃に掛かり切りで、両手塞がり。

 


 懐へ潜り込まれるが。



 一方の腕で、上方の圧力を。


 もう片腕で、痛恨の一撃を。



 四肢への負担を度外視して、無理やりにでも力を分散し、防ぎに掛かる。



 ……マジで強いなコイツ。

 一瞬でも力を抜けば、瞬間に上下がバイバイだった。


 というか、殺す気か……?


 事故装って亡き者にしようとしてない?



「―――ッ――防ぎますか……! 貴君は、膂力も尋常ではないと!」

「毎日三食食べてるからな……ッ」



 戦闘が始まってから、俺は油断など全くしていない。


 ただ、計算外だっただけだ。

 コイツ―――魔術型かよっ。


 まさかの大誤算で。

 カルディナ騎士が。

 アインハルト家の騎士がこんな芸当をしている所なぞ見た事が無かった俺からすれば、想定外の攻撃。


 だが、負担の大きい俺と同様に。


 競り合うまま、荒く息を吐く戦士。

 相応の体力を使っているという事だろうが、コレはあまりに飛ばし過ぎで。



「見誤ったか? エリゴス」


「――ふっ――はぁ……ッ。いえ。長期戦では、私の勝機は薄いでしょうから」

「……良い判断だ」



 膠着が動いたのは、その言葉のすぐ後で。


 互いに、ほぼ密着した状態で。

 寸勁すんけいと見紛う程の無動作で放たれた拳の体技。


 俺は、やや後ろに圧され。


 その間に後方へと跳躍する戦士。


 好機と間合いを詰める間もなく、攻撃が届かぬ筈の距離で振り下ろされる長剣の刃。

 それに合わせ、空間が幾重にも震える。

 

 ……だが、今度こそ。


 こちらも意識を集中して、流れを読む。


 敵の魔力の流れ。


 属性特有の流れ。

 

 あれと酷似した性質を――俺は―――あぁ、知っている。


 十メートル以上も離れた間合い。


 剣など当たる筈のない距離間で。



「―――見えてきたな。――コイツかッ!」



 その重い一撃を。

 究極の点攻撃……一点集中の槍を生成し、穂先で弾き返す。


 不可視な筈だ。


 これは、水属性上位魔術“暗礁”じゃないか。

 それも、洗練というのもおこがましいレベル。


 俺自身、あれ程複雑で大規模な形状変化を見たことは無いが。


 凄まじい術だな。

 個人が組み上げるような理論か?


 ……いや、或いは。

 一族に伝わる奥義みたいな技なのかもしれないな。



「―――流石です――――ッ! が、これならば―――ッ!!」



 今や、空中を自在に飛び回り。

 翻弄するままに振り下ろされる巨神の腕。


 だが、俺だって。

 何時までもやられ役という訳にはいかない。



「見えれば、こちらのモノだ」

「……………ッ!!」



 二度目、三度目と揺れる大気。

 戦略級の釘打ちと言うべきか。

 およそ、相乗の力で俺を圧し潰すつもりだったのだろう。


 世界が揺れる。


 何度も震える


 背後で、俺が数瞬前に立っていた位置で。

 再び不可視の爆撃が巻き起こるのを感じながら、跳躍。


 前へ―――エリゴスのすぐ背後へと回り込み。



「背中がお留守だなぁ!!」

「―――ぬぅ―――ッ!!」



 背後を確認する事もなく。


 さながら馬のように。


 背中へと痛烈な後ろ蹴りを放ち。

 未だ手に残っていた槍を、追撃とばかりに柄の向きでぶん投げる。

 



「―――――グッ―――ぅぅぅぅぅぅぅううッッ!?」 




 気配を察知し、振り向くままに。

 エリゴスは、何と正面からそれを受けきり、あまつさえ弾く。


 大型魔獣の突進のようなモノ。


 鎧ですら、砕き去る一撃だが。


 そんなモノを。

 金属すら纏わぬ軽装で真っ向から……とは。



「……まだ……ッ!」



 そして。

 この程度で、エリゴスが倒れる筈がなく。

 


「まだですッ!! ―――私は! 貴君を死なせたくないッ!!」



 何故か凄く嬉しい事を叫ぶ。


 凄く格好良い台詞をほざく。

 

 天然故の精神攻撃も凄まじいが、しかし。

 やっている事もの一言で。


 奥の手というべきか。

 彼の動きに合わせ、空だけでなく、全方位から押し寄せる魔力の津波。


 それは、俺を中心に。


 前へと続く、トンネルのような細長の箱となり。

 凄まじい速度で狭まりつつある。


 ……誘導されているのだろう。

 巨大な箱の中におびき寄せられ、最終的に全方向から圧殺という算段。


 潰されぬためには、戦士へ向かって走るしかないが。

 俺がその首筋に剣を突き立てるより早く、プレスされて終わり。


 まさしく鉄壁だ。


 もう、終わりだ。


 俺じゃなければ、チェックメイト。

 相手が、俺の知るバケモノたちでも倒せていたかもしれない。



「―――あぁ、終わりだ。一つ、いい機会に……」



 俺も……俺の、最も得意とする技を教えてやるよ。


 剣を構える。

 籠の中を駆け抜ける。


 障壁魔術何するものぞ。

 俺は、コレだけは誰にも負けないと自負してんだよ。



「――――――馬鹿なッ―――ッ!?」

 


 巨人を、巨神を、城塞を。


 全てへし折り、砕き割り。

 

 理不尽にも、戦士の切り札を蹂躙じゅうりんしていく。

 当然、その間も悠長に構えているエリゴスではなく。


 何度も。


 何度も。


 叩きつけられる衝撃。

 振り下ろされる百の腕は、一瞬の揺らぎもなく。 


 最後まで全力。

 持ちうる全てを賭け、動揺など不要と斬り捨て、俺を倒そうと足掻き続ける。



 ―――が、ゴールテープは既に間合いだ。



「――――――――」



 ソレを捉え、剣の腹でフルスイング。


 強かに打たれた胴体は。

 戦士の身体は、くの字に曲がり、ぼろきれのように景気よく吹き飛んでいく。




「――カ……ハッ……ッッ!!」



 ホームランのように吹き飛んだのではなく。

 地面すれすれで、派手に転がっていく。


 やがては、接地面も増え。


 何度も、何度も転がり。

 泥だらけになりながら。

 一際大きな樹木にぶつかるようにして、彼は動きを止め。


 すぐさま立ち上がる。


 長剣を構え、塞がる。



「―――い……いえ……終わってなど――いえ……ッ!!」

「……聞こえてたのか」



 アレは独り言のつもりだったが。

 先程の小さな呟きは、エリゴスの耳へと届いていたようで。


 言葉と共に、血反吐を吐き。

 ボロボロの外套を脱ぎ捨て。

 今に倒れそうな、震える足で。



 戦士は、大地を踏みしめる。



 ……改めて、俺は。

 その、凄惨たる立ち姿を目に焼き付けるが。


 お前。


 スゲェ格好良いじゃないか。


 あんな太陽王子なんかより。

 俺は、こっちの泥臭く、血反吐を吐きながらも立ち上がる戦士の方が好みだな。


 ……あぁ、そうだとも。


 そもそもの前提として。


 俺は、早い段階でエリゴスの事を信頼していた。

 コイツに色々と打ち明け、協力者となってもらう機会を伺っていた。


 今こそが、チャンスで。


 この機を逃す手はない。



「………ぐッ…! わたし……は」



 脱力し、再び倒れる男。

 

 意志はやるつもりでも。

 身体の方は、今の一撃で殆ど機能不全に陥りつつある。


 しかし、それでも。


 立ち上がろうとするエリゴス。


 本当に、見上げた忠誠心だな。


 だが、そんな彼に歩み寄った俺は、なお立ち上がろうとする戦士の真横に剣を突き立て。

 その赤い眼がよく覗けるように片膝を付く。



「勝負ありだ、エリゴス」

「―――いえッ――まだです! まだ、私は――ラグナ殿……? ……何をッ!?」



「良いから、よく見てろ」



 この問答に意味などない。


 そのままなら、平行線だ。


 俺が死んでは意味がないし。

 負けるというのも論外だが。

 コイツも、死んでも勝利を手放してはくれない。


 故に、らちが明かないからと。

 俺はこれまでに使う機会がなかった短剣を生成し、己自身の腕を斬りつける。


 チクリどころか。


 ザクリと刺さり。


 痛みと共に一筋の朱が。

 ゆっくり…ゆっくりと……血液が俺の腕を伝って滴り落ちる。

 

 ……………。


 ……………。


 ―――腕の傷は。


 歩む様な速さで。

 ……しかし、確実に消えていく。


 魔術が働いていない事は、分かるだろう。

 事実、エリゴスの貌はどんどん驚愕へと変わり始めているのだから。




「―――これ……は!! 何故!? ――よもや……貴君は……ッ!?」

「分かるさ。私だって、同じだ」




 大切な主を護ろうとした大昔の戦士様。

 その遺志を受け継いだこの戦士。


 全部、同じだ。


 同じなんだよ。


 只、主を護りたかった。

 その為ならば、己の落命など些事さじだった。



「なぁ、エリゴス。君は、誇り高い戦士だ。己のため、氏族の為――先祖の為。譲れないものがあるのは分かる」



「だが、私も同じだ。シオンを守るためなら、命だって賭けられる」



 ……………。



 ……………。



 ―――いや、微妙に違うな。



 彼女が死ねば俺は死に。


 俺が死ねば彼女は死ぬ。


 それもあるが。


 俺にとっての「護る」とは。

 典型的な英雄譚における、「大切なモノを守って死ぬ」とは意味が少々異なる。

 敢えて言うのなら。

 俺がこうしてあてもなく生きているのは、彼女の為だから。


 生きるために護るではなく。


 護るために生きているんだ。


 たった一回護って、英雄的に華々しく死ぬなど。


 まっぴら御免。


 クソくらえだ。


 どれだけ死にそうになろうとも。

 どれだけ地面を這いつくばろうとも。

 護る為に――護り続けるために、意地汚く生き続け、最後の最期まで任を全うする。


 だって、生きる目的を守るのは。

 騎士が主を護るのは、至極当然のことだろ? そう思わないか?

 


「護るではなく、護り続ける。命を賭けられるではなく、賭け続ける――だな」

「……………貴君は……」



 俺の言葉に何を感じたか。



 彼は、完全に激情を収め。



「―――覚悟が――あった」

「あぁ」

「貴君は、既に」

「そうだ」

「―――ふ――ふふ。はは……はははっ。私は――私は、躍起になり、一人踊っていたわけですか」

「そうでもないさ。君は、本当に強く、気高かった。それを知れたのは、大き過ぎる収穫だ」


「強い――ですか。ふふ……。それは、真で?」

「あぁ、勿論。十指に入るくらいには……な」



「――十指、ですか……。貴君は、一体どれ程の戦いを重ねてきたのでしょうね」



 そりゃ、沢山よ。



 魔獣と戦い続けたエリゴスは、対人に慣れおらず。


 あの業だって、余りに強力だったが。

 点を攻撃するには向いていなかった。


 逆に、俺は魔物とも戦うし。

 魔族とも、亜人とも、老トカゲとも戦った。



 そこに、経験の差があっただけだ。



「……真に、見事です」



 言い残す言葉はそれだけと。

 清々しいまでもの爽やかフェイスを見せつけ。


 往生と、瞳を閉じる戦士。


 覚悟を決めたみたいだな。



「――さぁ、ラグナ殿。私にトドメを」

「あぁ、そうだな。言われなくとも、そうさせてもらうつもりだったさ」



 面倒なことさせやがってよ。

 ちょっと痛かっただろうが。


 俺は……そう。


 俺のすべきことは、ただ一つ。

 最初から、それ一つだけで事足りたんだ。


 いけ好かないイケメンマスクへ。

 俺は、武器けんを振り被り、構え。 



 あらん限りの力を込めて。



 思い切り。




 ―――――ぶん殴ってやった。

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