【ーtimeー】

@naka_117_4

ーtimeー


作者:名無しのナカ


ご自由にどうぞ(^^)


♂ 3or4人

♀ 3or4人


«人物紹介»


♂ 竹内 翔哉  18歳

活発で明るい性格の高校生。

勉強は苦手だが、スポーツ万能で人望も厚くいつも友達に囲まれている。


♀ 佐々木 美帆 17歳

クラスのムードメーカー的存在。

翔哉と付き合っている。

中身は純粋で真面目だが、派手な外見。


♂ 山中 透 18歳

翔哉の親友。

友達想いで優しい面があるが、女の子に目がない。

いつも女の子を目で追っている。


♀ 佐々木 優花 15歳

美帆の妹。

お姉ちゃんが大好きだが、思春期のためいつも冷たい口調になってしまう。


♂ 健吾 18歳

ある日翔哉たちの前に現れた青年。

翔哉と意気投合し、恋路を応援してもらう。


♀ 明日香 17歳

健吾の一目惚れしている相手。

女子校に通っているという高校生。


♂美帆と優花の父

(この役は健吾役の方が兼役でやることをおすすめします)


♀美帆と優花の母

(この役は明日香役の方が兼役でやることをおすすめします)



では、声劇楽しんでください(^^)









透 :「よっ!翔哉!おはよー! 」


翔哉 :「おう、今日ギリギリだな!

       寝坊でもしたかー? 」


透 :「いやー、オンラインゲームで、やたらかわいい声の女の子がいてさー。

     朝まで一緒にゲームしちゃったんだわ!笑

     もう絶対あの声は美女!! 」


翔哉 :「おい笑

        懲りずにまた女かよ笑

        つい先週まで追っかけてたサクラ…ちゃん?…だっけ?

        その子はどうしたんだよ笑 」


透 :「あー、サクラちゃんは彼氏持ちだった。

     仲良く男と手繋いで歩いてるとこ…たまたま見ちゃって……くっ…。

     俺もイチャイチャしてえー!!! 」


翔哉 :「イチャイチャできれば誰でもいいのかよ笑

        そんなんだから彼女できないんだよお前は!笑 」


透 :「っるせーなー!

     彼女いるからって俺を哀れむような目で見るな!泣

     俺は…今年こそ…絶対に彼女を作る…!!!」




(SE)教室のドアが開く

ーガラガラー




美帆 :「翔哉ー?

        あ!やっぱり来てる!!

        んもー!お弁当渡すから私の教室取りに来てって言ったじゃん!! 」


翔哉 :「あ…!やっべ。

        わりい、完全に忘れてた… 」


透 :「おい!翔哉!!

     愛妻弁当を忘れるとは何ごとだよ!

     俺なんて…女の子の作った弁当なんて…母ちゃんの弁当くらいしか食ったことねえぞ!泣 」


美帆 :「ほーら。透くんならお弁当忘れないってよ〜?

        次忘れたら、もう作ってやんないからね! 」


翔哉 :「悪かったよ笑

       もう忘れないって!! 」


美帆 :「ふふふ笑

        ならよろしい笑」




(SE)チャイム

ーキンコンカンコンー





美帆 :「あ!やば!もうこんな時間?!

       じゃあ、教室戻るね! 」


翔哉 :「おう!ありがとな! 」


透 :「…………はあ。 」


翔哉 :「ん?どした? 」


透 :「できた嫁さんだな… 」


翔哉 :「アハハ!

        大丈夫だって!お前もそのうち………な?笑「




(SE)チャイム

ー放課後ー





翔哉:「よし…じゃあ、帰りますか。 」


透:「え、今日美帆ちゃんと帰らねーの? 」


翔哉:「あいつ今日部活だってさ。

         だから、たまには男同士で仲良く帰りなさーい!ってよ笑 」


透:「まじか笑

      じゃあ…お言葉に甘えて…。

      ちょっと付き合ってくれよおおお。 」


翔哉:「どこにだよ笑 」


透:「駅前にある古い感じのカフェ。

      行ったことあるか? 」


翔哉:「古いカフェ…?

         そんなんあったか? 」


透:「俺もつい最近見付けたんだけどさ!

      そこの店員がまじで美人! 」


翔哉:「お前は美女センサーかなにか搭載されてんのか笑 」


透:「俺には美女運の女神様が付いてんだよ笑

      とりあえず行ってみよーぜ! 」


翔哉:「よし、行くか笑」





(SE)ガヤガヤ

ー駅前ー





透:「…んーっと。

      確かこの辺にあったはず…

      あれ?どこだ? 」


翔哉:「おい笑

         全然それっぽい店ねえじゃん笑 」


透:「いや!

      絶対この辺にあったんだって!」



(SE)ドンっ

ー透と健吾がぶつかるー


透・健吾:「いてっ! 」


健吾:「あ!!悪い!!

         大丈夫か?! 」


透:「あ、大丈夫です! 」


翔哉:「透、お前ちゃんと前見ろよ笑 」


健吾:「いや、俺も前見てなかったからな笑

         同じ制服だな!

         何年だ?? 」


透:「俺ら2年です!

      この辺にある古い感じのカフェ探してて… 」


健吾:「古いカフェ?

         お前らの後ろのサ店は違うのか? 」


翔哉:「サ…店?

         え……

         おい、さっきまでここに店なんてなかったよな? 」


透:「あ…ああ。

      なかっ……た…と思うけど…

      見逃してただけかも…な! 」


翔哉:「ん…まあ、この辺あんまり来ないからな!」


健吾:「あ!まさか

         お前らも明日香ちゃん狙いか?! 」


透:「明日香ちゃんって…あの美女店員っすか?!」


健吾:「おお!やっぱりか!

         お前見る目あるじゃねーか!

         でもな、明日香ちゃんは俺がゲットするから笑 」


透:「うわあ。

      やっぱりライバルは多いよなあ…。 」


健吾:「俺はもう明日香ちゃんとオールナイトで電話もした仲だぜ! 」


透:「くそお。

      でも!俺は切り替えの早い男なので笑

      美女は見てるだけで目の保養になるし…笑 」


健吾:「明日香ちゃんゲットして、早くデートしてえ!

         同じ女に惚れたもん同士、敬語はいらねえよ笑 」


透:「おい、翔哉!

      健吾さん面白い人だな笑

      じゃあ、遠慮なく。

      どーせならみんな一緒に喫茶店入るか! 」


翔哉:「そうだな笑

         まあ、せっかく来たんだし入ってみるか笑」


健吾:「おおおおお!

         よし!じゃあ3人で行くか!」



(SE)店のドアが開く

ーカランカランー



明日香:「いらっしゃいま……あ!

            健吾さん、また来てくれたんだ!

            今日はお友達と? 」


健吾:「お…おう!明日香ちゃん!

         き…今日は、えっ…と、あの。

         と…友達と! 」


明日香:「ふふふ笑

            いつも来てくれてありがとう!

            こちらにどうぞ! 」


健吾:「あ!え…はい! 」


透:(健吾さんめちゃくちゃ緊張してるな笑)


翔哉:(ああ、ガチガチだな笑)


明日香:「健吾さんは今日もいつもの? 」


健吾:「あ…あたり前田のクラッカー!」


明日香:「ふふ笑

            かしこまりました笑」


翔哉:(さっきからなんかサ店とか、クラッカー…?とか…古いな笑)


透:(緊張してるからじゃね?笑)


明日香:「そちらのお友達は?

            なににしますか?」


透:「あ!俺はカフェオレで!」


翔哉:「俺はコーヒー!」


明日香:「かしこまりました!

            ちょっと待っててね〜!」


健吾:「……はあ。

         なんか…疲れた。」


透:「いやいや笑

      健吾さん、固すぎ!笑」


翔哉:「そんなんでホントに朝まで電話してたのか?笑 」


健吾:「いや、電話だとスラスラ話せるんだよ!

         でも…対面だと…緊張しちまうんだよ……」


翔哉:「相当好きなんだな笑」


透:「朝まで電話したなら告っちゃえよー笑」


健吾:「いや、どーすんだよ!

         もしフラれたら立ち直れねえ。

         ああ。完全にホの字だわ。」


透:「ホの字って笑

      なんか健吾さん古くね?笑」


健吾:「いやいや!俺は完全にナウいだろ!」


透:「ほら、また笑

      ナウいって今どき…」


明日香:「お待たせいたしましたー!」


透:「あ、ありがとう!」


翔哉:「いただきます。」


透:(ほら!男見せる時だぞ!笑)


翔哉:(他の男に取られるぞ!笑)


健吾:「あ…あの!

         良かったら俺とお付き合いしてもらえませんか!!! 」


翔哉:「え。」


透:「まじで言っちゃったよ。」


明日香:「え? 」


健吾:「ん?え?……あ!

         間違った!!いや!あの!!

         間違いではないけど!!

         俺、……

         いや…その…… 」


明日香:「ふふふ笑

            いいよ。健吾さん。」


健吾:「え?ん…?」


明日香:「お付き合い…でしょ?笑 」


透・翔哉:「えええぇぇぇえええ!?!? 」


健吾:「へ?…いい…のか…? 」


明日香:「ふふ笑

            するの?しないの?笑 」


健吾:「し…します!しますします!

         お付き合いさせてください!! 」


明日香:「はい笑

            これからよろしくね、健吾さん!笑

            あ、じゃあバイト戻るね! 」


健吾:「おう!頑張ってきてな! 」


透:「やったじゃん!健吾さん!」


翔哉:「すげー告白の仕方だったけどな!笑」


健吾:「お前らのおかげ!泣

         やべーよ!嬉しすぎるううう!

         もう、今日は俺が奢る!」


透:「やったー! 」


翔哉:「ゴチです!笑」



(SE)お店のドアが開く

ーカランカランー




健吾:「いやー、今日はありがとな!

         お前らが居なかったらこんなことになってなかったよ! 」


翔哉:「いやいや、こちらこそ奢ってもらったし

         逆にありがとな笑」


透:「うわあああ。

      これで彼女居ないの俺だけじゃねーかー!」


健吾・翔哉:「あはははははは!」


翔哉:「お前は大丈夫だって笑」


健吾:「じゃあ、俺はそろそろ帰るよ!

         またな!」


透:「おう!お幸せに!」


翔哉:「よし、じゃあ俺らも帰るか!」




(SE)玄関のドアが開く

ー美帆宅ー





優花:「お姉ちゃん。ケータイ鳴ってる。」


美帆:「あ!ありがと優花!」


優花:「また彼氏?毎日毎日LINEして飽きないわけ? 」


美帆:「優花も彼氏ができたら分かるよ笑」


優花:「私はお姉ちゃんみたいに暇じゃないの。」


美帆:「もう。優花は相変わらず冷たいんだからー。

         女の子なんだから恋くらいしなよー! 」


優花:「うるさいなあ。

         私の自由でしょ。」


美帆:「優花はオンラインゲームにしか興味ないんだから… 」


優花:(お姉ちゃん、今日も私の心配してくれてるううう。かわいいいいい。)


美帆:「ん?なんか言った? 」


優花:「別に。そろそろ友達とゲームする約束あるから先に部屋こもるわ。」


美帆:「あ!優花?…もう……。

         ホント可愛げ無いんだから…

         そういえばLINE来てるんだった!」


翔哉:LINE【今日同じ高校で3年の先輩と仲良くなって透と3人で喫茶店行ってきた!】


美帆:「新しい友達かあ。

         ふふ笑

         楽しそう笑

         ふぁ〜あ。眠くなってきた。」




(SE)小鳥のさえずり

ー翌朝ー



優花:(お姉ちゃん。寝顔までかわいいいい!!!)


美帆:「ん……わあ!びっくりした!

         優花!なに?どしたの?」


優花:「時間見たら?

         彼氏にお弁当は?」


美帆:「え…?あああぁあ!

         やば!なんで?目覚ましは?!

         あ…かけないで寝ちゃってた… 」


優花:「クスっ笑

         お姉ちゃんでも寝坊することあるんだ笑」


美帆:「そりゃあるわよー!

         あー!もー!

         今日はおにぎりだけにするか…」


優花:(イライラしててかわいいいい!)


美帆:「ほら!優花も準備しないと遅刻するよ!」


優花:「はいはい。」




(SE)教室のドアが開く

ーガラガラー




翔哉:「お、美帆。」


美帆:「翔哉、ごめーん!

         今日寝坊しちゃっておにぎりだけなんだけど大丈夫?」


翔哉:「珍しいな!

         お前が寝坊なんて笑」


美帆:「優花みたいなこと言わないで!」


翔哉:「アハハ笑

         でも、寝坊したのに作ってきてくれてありがとな!」


透:「ほんっと。出来た嫁さんだなあ。」


翔哉:「次はお前が彼女作るんだろ?笑 」


透:「そうだよ笑

      あ!そいや、健吾さんどうなったかな? 」


美帆:「健吾…さん?」


翔哉:「ああ。昨日LINEで言ってた新しい友達だよ。」


美帆:「へえー!

         私のお父さんと同じ名前!笑」


翔哉:「そうなのか?笑

         お父さんの名前までは知らなかった笑」


透:「その健吾さんが、昨日喫茶店の美女と付き合ったんだよ!

      しかもみんなの前で公開告白で!笑」


美帆:「えー!なにそれー!笑

         ロマンチックー!」


翔哉:「ロマンチックなのか?笑」


美帆:「いいじゃーん!

         1度はそんな告白されてみたい笑」


透:「だってよ、翔哉!笑

      プロポーズは公開告白決定だな!笑」


翔哉:「お前が決めるなよ!笑」


美帆:「私もその喫茶店行ってみたい!

         公開告白されるほどの美女って…気になる!笑」


透:「お、じゃあ今日一緒に行ってみる?」


美帆:「行きたい行きたい!」


翔哉:「よし、じゃあ今日の放課後集合だな!」




(SE)チャイム

ー放課後ー




美帆:「ごめーん!お待たせ!」


翔哉:「お、来たか!」


透:「じゃあ…いざ!喫茶店行きますか!」






透:「あれ…?

      確かこの辺だったはずなんだけどな…」


翔哉:「俺もそうだと思ってたけど…」


美帆:「えー!

         2人とも方向音痴?」


透:「いや、確かにここに…」


翔哉:「おい…あの空き地の場所じゃねーか?」


美帆:「え、どゆこと? 」


透:「間違いねえよ!

      ここだ!」


翔哉:「取り壊されたのか…?」


透:「いや、1日で急に取り壊しとかないだろ…さすがに……」


美帆:「ホントにここにあったの?」


翔哉:「ああ、昨日は確かにここにあったんだ。」


透:「明日香ちゃんもここで働いてたのに。」


美帆:「え…明日香……?

         私のお母さん明日香って言うんだけど…

         偶然すぎて怖い。」


翔哉:「え、そうなのか?

         あまりにも偶然重なりすぎじゃないか?」


透:「なんか…すげえな…。

      こんなことある?」


翔哉:「いや、ないだろ…

         ……健吾さんって3年だよな?

         クラス聞いたか?」


透:「いや、そこまで聞いてない!」


翔哉:「だよな…

         よし、明日学校行ったら健吾さん探すぞ!」


透:「そうだな!」




(SE)ドアが開く

ー美帆宅ー




優花:「お姉ちゃん。

         どしたの?ボーっとして。」


美帆:「あ!いや…。

         ちょっと不思議なことがあって。

         でも、明日には解決するはず!」


優花:「不思議なこと…?」


美帆:「お父さんとお母さんの名前、健吾と明日香じゃん? 」


優花:「そんな当たり前のこと、なにが不思議なの? 」


美帆:「翔哉たちが最近仲良くなった先輩が健吾っていうんだけど…」


優花:「そんなの偶然でしょ。」


美帆:「その健吾さんが付き合ったって人が明日香って名前で…」


優花:「…偶然…じゃないの?」


美帆:「その明日香ちゃんって人が働いてた喫茶店が昨日まであった場所から消えてたの。」


優花:「え…消えた?

         どゆこと?」


美帆:「そのままだよ!

         お店自体が最初からなかったみたいに空き地になってたの!」


優花:「それ…は…

         さすがに…気になる…」


美帆:「でしょ?!

         私なんだか怖くて…」


優花:「大丈夫だよ!

         明日になれば分かるんでしょ?」


美帆:「多分…。」


優花:「こゆ時はさっさと寝なよお姉ちゃん!

         考えても仕方ないんだから!

         また寝坊しても知らないよ!」


美帆:「ふふふ笑

         たまには一緒に寝る?笑

         昔みたいにさ!」


優花:「え!いや、なに言ってんの笑」


美帆:「ふふ笑

         寝るの?寝ないの?笑」


優花:「……お姉ちゃん1人で怖いだけでしょ。

         仕方ないなあ。

         今日だけだよ。」


美帆:「ふふふ笑

         やっぱかわいい妹!笑」


優花:「うるさい姉だなあ!笑

         おやすみ、お姉ちゃん。」


美帆:「おやすみ、優花。」






(SE)チャイム

ー次の日、学校ー





翔哉:「透!そっちのクラスは居たか?」


透:「いや、こっちにも居なかった。」


翔哉:「どゆことだよ。

         健吾なんて3年にいねーじゃねーか。」


透:「なあ。俺さ、今思えば健吾さんの制服にちょっと違和感あったんだよ。」


翔哉:「違和感? 」


透:「俺らのとそこまで変わらねえけど…あれって、初代の制服じゃなかったか?」


翔哉:「初代って…

         それかなり前だぞ。」


透:「ああ。俺らと同じ制服になったのは平成からだ。

      その前って言ったら…昭和。」


翔哉:「なんで健吾さんがそんな前の制服着てんだよ。」


透:「健吾さんがタイムスリップしてきたってことはないか? 」


翔哉:「は?タイムスリップ?」


透:「だって!考えてみろよ!

      時々お前も感じてただろ?

      あの古い喋り方!」


翔哉:「…じゃああの喫茶店は…?

         喫茶店ごとタイムスリップしてきたっていうのかよ!」


美帆:「タイムスリップ…?

         なんの話?」


翔哉:「あ、美帆…

         健吾さんは…どのクラスにもいなかったんだ。」


美帆:「居なかった…?

         それって……」


透:「だから、タイムスリップしてきたんだよ!」


美帆:「タイム…スリップ……?」


翔哉:「そう考えると色々とつじつまが合うんだ。」


美帆:「そんなこと…有り得るの?」


透:「有り得なくても、そうじゃないと説明がつかない!」


美帆:「じゃあ…あの空き地になってた喫茶店も…? 」


透:「そうだよ!

      昭和の時代からタイムスリップしてきたんだって!

      絶対そうだよ!」


美帆:「え…待って……

         昭和から来た健吾と明日香ってまさか。」


翔哉:「美帆の両親…って可能性もあるってことか…」


透:「……っスゲーじゃん!

      俺ら映画の主人公かよ!」


美帆:「私…お父さんとお母さんに確かめてくる!」


翔哉:「なんて言うんだよ!

         タイムスリップしてきたか聞くのか?」


美帆:「翔哉たちが会った2人が私の両親なんだったら…どう告白したか聞けばいいんだよ!

         喫茶店で公開告白なんてしてる人、そんなに居ないでしょ? 」


透:「なるほど!

      やべえ!俺、楽しくなってきた!

      ゲームみたいだ!笑 」


翔哉:「よし、じゃあ美帆の両親に会いに行くか!」


美帆:「うん!」




(SE)チャイム

ー放課後ー




翔哉:「なあ、美帆。」


美帆:「なに?」


翔哉:「何気に俺、美帆の両親に会うの初めてだし…

         大丈夫かな?

         身なりちゃんとしてるよな?

         チャラそうに見えないよな? 」


美帆:「え……。ぷっ!あはは笑

         大丈夫だよ〜!笑

         なんか、肩の力抜けた!笑

         ありがと!笑」


透:「おーい!

      お2人さん歩くのおせーよ笑

      美帆ん家ここだよなー? 」


美帆:「うん!

         今日はちょうどもうお父さんも帰って来てるみたい!」




(SE)ドアを開ける

ーガチャー




美帆:「ただいまー! 」


母:「おかえり!

      あら、お友達? 」


美帆:「友達の透くんと、こっちが彼氏の翔哉。」


母:「まあ!お父さーん!

      美帆が彼氏連れてきたわよー!笑」


父:「な…!!!彼氏…?!」


(SE)ぶつける

ードタドタ…ガタンッー


父:「痛っ!!! 」


母:「ふふふ笑

      慌てすぎよお父さん笑」


父:(ん?……あれ、どっかで…

      気のせい…か…。)


美帆:「お父さん、お母さん。

         2人が付き合った時のこと教えてほしいの!」


母:「え!なによ急に!笑」


美帆:「確かめたいことがあるの!」


母:「そんな真面目な顔して…

      まあ、とりあえずリビングでゆっくり話しましょうか!」






父:「ずいぶん昔のことだからなあ… 」


母:「あら、私は覚えてますよ!笑

      あの告白は忘れられないもの笑 」


父:「おい!あれは…違うだろ…!」


美帆:「教えて!お願い…!」


母:「喫茶店でバイト中の私に大勢の前で公開告白してきたのよ!笑

      緊張して噛み噛みだったけどね!笑 」


父:「はあ…。」


透:「やっぱり!

      健吾さん、その時友達と居ましたよね? 」


父:「え、なんで知ってるんだ?

…と言うか名前呼び……

……まあいい。

      あの日以来会えなかったからあまり覚えていないが、確かに私の他に2人友人が一緒に居た。」


翔哉:「その人たちの名前、覚えてないですか?!」


父:「あ…確か…トオルと…ショウヤ…

      ん?お前たち… 」


翔哉:「そうです!

         俺らですよ! 」


父:「…確かにそんな顔だったが…

      いや。そんなはずは……。」



翔哉N:俺たちはそれまでの事を美帆の両親に伝えた。

           驚いていたが、最後には信じてくれた。

           そして、


父:「お前たちのおかげで、こんな最高の娘にも恵まれたよ。ありがとう。」


翔哉N:俺たちは特になにもしていないつもりだが、とても感謝されて…

           ついでに美帆との交際は公認になった。笑



(SE)ガヤガヤ

ー数年後ー




透:「優花ちゃーーーん♡ 」


優花:「あ!透くん♡ 」


透:「今日も俺と朝までオンラインゲームしちゃう?」


優花:「しちゃうしちゃう♡」




翔哉:「まさかゲームの相手が美帆の妹だったとはな…笑」


美帆:「あんなにデレデレな妹初めてみた…笑

あれからもう8年かあ…。

なんかあっという間!」


母:「なんだかみんなでこうやって歩いてるとトリプルデートみたいね!笑 」


父:「あ、ここの空き地!」


母:「あら!懐かしいわねえ〜!

      私とお父さんの出会った喫茶店があった場所。」


美帆:「みんながこの場所で繋がってるんだね!」


翔哉:「そうだな!

         あ……えっと……。

         なあ………美帆……!

         俺と結婚してくれ! 」


全員:『えええええぇぇぇえ!!!!』




ーENDー

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