第24話  悪夢の調理実習


高校生になって、初めての調理実習の日。


先生が

「好きな班でいいよ」と

言っていたので、

冬美は迷わず、仲良くなった葵ちゃん椿ちゃんと班になる事にしたが4人1組なのだ。


『あと一人どうしようね』

と相談していたら、

ポニーテールがよく似合う

梅澤さんが、

「私達5人組なので1人余るから私を柳沼さんの班に入れてほしい」と

話かけてきた。


喜んで冬美達は班に入れて、早速調理をし始めた。


メニューはご飯、大根のお味噌汁、白身魚の野菜あんかけ、

なので手分けして作業する。


始めに冬美はお米を研ごうとしたら、「私がやる」と葵ちゃん。


野菜のカットは、椿ちゃんと梅澤さん。

冬美が白身魚をソテーしようとしたら、

あやしい声が耳に入ってきて驚いた。


「え~とお米は何で洗うのかな?ここに

ある洗剤かな。」


「ねえ、短冊切りといちょう切りってどんなの?知らないよね」


冬美はあわてて3人に料理を作った事があるか聞いたら答えは同じだった。


今日が始めてとのことだった・・・。


それからの冬美は4倍ぐらい動いた。


お米を研ぎセットし、白身魚をソテーしつつ野菜をカットしてお味噌汁を作った。


かなり他の班より遅い仕上がりに、先生は怒っていたが、ちゃんと見ていたら褒められるはずだ。


「美味しいね~」


3人はまったく気にせず、もぐもぐ食べている。

ぐったりして、もうこの班は嫌だと思った冬美であった。


 


 

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