第15話 写真
運動会が近付いたある日、さゆりちゃんがカメラを買ってもらったと言い、
「冬美ちゃん、運動会の日に木村君と撮りたいの、お願い協力して!」
と頼まれた。
木村君は野球部のエースで4番なのですごくモテる。
本人はすごく迷惑そうで、いつも機嫌が良くない。
冬美は『何で木村君?』と思ったが、さゆりちゃんが好きになる人に悪い人はいないので、協力する事にした。
運動会当日、水飲み場にいた木村君にさゆりちゃんが話しかけた。
冬美は少し後ろにいた。
「ちょっといい?あのね写真を一緒に撮りたいのダメだったら一枚だけでもとらせてほしいの」とさゆりちゃんが言うと、
「イヤだ!」即答の冷たい態度に冬美は、
「一枚くらいいいじゃない、どうしてダメなの」と口出ししてしまった。
「何とも思っていない奴と撮りたくない」とズバリ言われた。
それを聞いたさゆりちゃんは、ショックだったと思う。
さゆりちゃんは木村君に「変な事頼んでゴメンね」と謝った。
木村君は「悪かったな」と言って走り去っていった。
「あーいうところが良いの」とさゆりちゃんは言った。が、
冬美にはよくわからなかった…。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます