第4章 LOVE Lesson 2
今日も朝から、ソワソワする。
だってレッスン二回目の日だから!
最初のレッスンから5日経ったけど、その間旦那とのセックスは一回もなかった…。
別にいいけど…りきやの感触を忘れたくなかったから…。
それじゃ、目的が違ってきちゃうわよね。
旦那とのエッチを向上させるのが目的なのに、まずコミュニケーションが取れない…。
それも相談すれば、いいのかな?
でも、何となくりきやには、相談したくない…。
次のレッスンから講師を他の4人もローテーションで受ける事にしてるから、旦那と歳が近い人で相談してみようかな。
「はぁ~、卒業出来るかな?」
「難しいのか、習い事?」
「きゃっ!わっ!」
私の余りの驚き様に、旦那は目を広げ
「はっ!凄い驚き様だな。」
あっ!笑った!
久々に旦那の笑顔を見たような気がした。
ドキドキドキドキ…。
私は、レッスン室で今日の講師を待っていた。
次のレッスンに進んだのも訳があった。
前回のレベルは、『キス』までだからだ。
他の講師で、それを引き延ばす気にはなれなかったし、新しいレッスンの初回はあの人が良かったから…。
今日はちゃんと、下着の替えも用意してきたわ。
ドアが開かれ、現れたのは…
「陽毬さん、こんにちは!次のレベルに、いきなり上げて来たね。」
爽やかな笑顔、スーツ姿がキマッてカッコいい。
「こんにちは、りきやさん!」
そう…レベルアップしたのは、早く貴方と思いっきり触れ合いたいから…。
だって、私は貴方の『ファン』だもの。
「また、陽毬さんの初回に付き合えるなんて、嬉しいな~!」
「ウソ!」
ウソでも嬉しいな~!
クスクス笑ってると、お茶を出してくれながら
「陽毬さん…ますます可愛くなったね。」
優しく微笑みかけてくれた。
ドッキン…。
「へっ!そん事…。」
そんな事…お世辞でも陽毬に言われたら、ときめいちゃうじゃない…。
私は照れ臭くて、俯いてしまった。
「はい、どうぞ…ハーブティーです。」
「ハーブティー。いい香り~。」
「リラックス出来るしね。」
本当…これだけで、落ち着いてくる気分。
色々考えてくれてて嬉しいな~。
うっとりしながら飲んでると、りきやは今日のレッスンの説明に入った。
「今日はね…陽毬さんの性感帯をまず調べさせてもらいます。」
「性感…帯…。」
「そう!陽毬さんが、とっても気持ち良く感じるところを自分で把握するんだよ。」
ニッコリ笑ってるけど、内容は凄い気がする。
「自分で、どこが気持ちがいいか知ると、どうして欲しいかも旦那さんに伝えられる。恥ずかしい事じゃないよ。コミュニケーションにとっても必要だし、お互いが気持ち良くなれるのが一番だからね。」
「はい…。」
そうよね…対象はあくまでも、旦那だものね。
「女性は、身体も心も複雑だし、性の事は言い難いからね。伝え易くする事で、気持ちの負担は軽減されるんじゃないかな。」
そんな事まで考えてくれるの…凄いわ。
「分かりました!」
「ふっ…良い返事です。じゃあ、これに着替えてね!」
「はい?」
渡されたのは、薄い生地の下着セットだった…。
ベッドがある部屋の奥に、着替えが出来る小部屋がある。
渡された下着は、生地が薄い以外特殊な感じはない。
寧ろデザインもシンプルだ。
自分の下着を外し、身に付ける…これから調べる私の『性感帯』
一体何が起きるんだろう。
小部屋を出ると、りきやは上着を脱いで、ネクタイも外し、シャツの袖は捲り上げていた。
もう、今時点でドキドキしてきてますがっ!
「陽毬さん、ベッドに横になって。」
「はい。」
ソロソロとベッドに上がり、仰向けに寝っ転がる。
ドックンドックン…心臓が高鳴る。
「じゃあ先ずは、手で触っていくね。」
「手?」
「そう…感じたら、我慢しないで声を出してね。」
「はい…。」
りきやは微笑んで、最初に首筋から触ってきた。
「ひゃっ!」
「う~ん…陽毬さん、反応良すぎだからなぁ~。」
首回りを触ったら次は鎖骨をなぞられる。
「やっ!あっ!」
「ふ…まだそんなに触ってないよ。」
「だって…あっ!」
りきやが触れたトコロが、全て感じてしまうんだもの…。
次はどこ…ドキドキ…。
「はい、次は腕を頭の方に上げてみて。」
うっ!ワキとか恥ずかしいな…一応処理はしてるけど。
「はい…。」
「二の腕ね。」
微笑みなから、腕の裏の方をツツツ~って、人差し指で線を引く様に触られる。
ゾクリ…!結構、感じる。
「きゃっ!」
「ふっ、くすぐったいかな?」
「う、ううん…ゾクゾクしたの…。」
「そう、ここも感じるのか…じゃあ、次はお腹から脇にいくね。」
「はい…ひゃっ!やっ!」
りきやの指が、胸の谷間の下からおへそに向かって伝っていき、今度は波を描く様に左右になぞられて、脇を撫でる。
「あっ…。」
やっぱり、ゾクゾクしてしまう~!
シチュエーションと触り方が、相乗効果を出してる気がするんだけど…。
「クスクス…可愛いなぁ~陽毬さん。」
「なっ!あひゃ!」
りきやは、楽しそうに笑ってる。
結構Sなのかしら?あっ…!きゃっ!
「じゃあ次…」
微妙な間があり、りきやの瞳が揺らめき
「胸にいくね…。」
「えっ!胸…。」
でも、胸は散々こないだ…って言うのも恥ずかしい。
流れ的に、やらないといけないんだよね…きっと。
「はい…。」
「先ず、下着の上からね…。」
初めてじゃないのに、凄いドキドキしてしまう。
乳房を上の方から、指先で触れられていく
「ふっ…。」
まだちょっと、くすぐったい感じだ。
りきやの指先が、乳首までくると
「陽毬さん…硬くなってるね。」
「きゃ!」
そりゃあ、さっきから調査という名の、焦らしプレイだもの!
あちこち触られて、感じてしまっている。
私の顔が曇ったからか、りきやは
「ごめんね…辛いよね。後で楽にしてあげるから。」
「後で…?」
どうゆう意味かな?
そして綺麗な指で、乳首を触り出す。
「あっ…あ…ん…。」
「やっぱり、乳首はかなり感じ易いんだね。」
解っているのに、両手で丹念に揉まれ始める。
「りきや…?あっ!あぁん…。」
「とても柔らかくて、触り心地が良いよ…じゃあ、外すからね。」
「は、外す…?」
答えを貰う前に胸を隠してた下着は、取られて…素肌が露にされた。
「あっ…。」
「今度は、直接触るからね。」
りきやの指の間に、私の乳房と乳首は挟まれて、強弱付けて揉まれ続ける。
「あぁ!あっ…あっ…!」
はぁ…どうしよう…やっぱりりきやの指は…気持ち良いよ…。
「はぁ…はぁ…。」
りきやは、目を細めて
「じゃあ、次は脚にいきます。」
「えっ…まだ…続くの?」
「はい!全身隈無く調査しないとね!」
「は…そうなの…。」
もう、下腹部も疼いて、濡れてきてしまってる…。
全身隈無くって…どこまで調べるの?
そして、太股、ふくらはぎ、足の裏、指の間など…本当に隈無く弄られまくる。
私はひたすら
「あっ!やんっ!ひゃっ!」
喘いだり、叫んだりしていた。
「次はお尻です。陽毬さんうつ伏せになって貰えるかな。」
ニッコリ笑顔で、りきやに言われたら素直に従うまでである。
「はい…。」
言われた通り、うつ伏せになると、お尻に指の感触が伝う。
シーツを握りながら、ゾクゾクと背中に這い上がる感覚を堪える。
「お尻も良好!じゃあ、また仰向けになって…。」
モソモソと仰向けに戻ると、りきやは三角の台を用意してきた。
「陽毬さん…ちょっと開くね…。」
「はい?」
その瞬間、股を広げ両膝の下に台を置かれ、秘部が露になる状態になった。
「この方が、体勢は楽だから…。」
お尻の下にも、腰が浮かせられる様にクッションを置かれる。
何か実験みたいで、急に怖くなってきた。
「りきや…怖い…。」
「陽毬さん…。」
だって、さっきからモルモットみたい…。
「ふう…。」
思わず涙が、溢れくると
「陽毬さん…もう少しで終わるから…終わったら、いっぱい舐めてあげるね。」
凄い優しくりきやは囁き、唇を重ねてきた。
「ふぅ…ん…んん。」
キスしながら頭を撫でられると、落ち着いてくる。
唇が離れ
「じゃあ…陽毬さんの大事なところ…色々教えてね。」
りきやの声は、甘かった。
「う…ん…。」
りきやは手を丹念に洗ってから
「じゃあ…先ずは下着の上からね。」
大きく広げられた股間に、りきやの指が優しく触れられる。
布は薄くグッチョリ濡れていて、敏感な部分は確実に形が解る。
「やっ…あん!」
「凄い…敏感だね…。」
また押したり、擦ったりと強弱を付けられ、突起も入り口も過敏にさせられる。
そして…いよいよキタ…。
「陽毬さん…下も外しますね…。」
ドックン!
「は、はいっ!」
奥がキュッと閉まる。
ドキドキドキドキ…。
りきやの指が、紐をほどくのが伝わる。
ハラリ…。
私は、完全に裸体になった。
今更ながら、恥ずかしい!
だって、露骨に股を広げてるし…。
「陽毬さん…綺麗だね…。」
「え…。」
正直、何言われたか解らなくなりそう。
「陽毬さんの…大事なところ…凄い綺麗だよ。」
りきやは微笑みながら、指で弄りだした。
「あぁっ!」
クチュ…ヌチャ…。
「やぁ…やめ…あんっ!」
「ふっ、クリもほら、プックリしてて可愛い形。」
直接、突起を触られ指をゆっくり動かされる。
「ひゃっ!あっ!」
その度に小さく、腰が浮きそうになる。
秘部の入り口をなぞり
「中…調べます。」
「あっ…はい…。」
キタ…りきやの指が私の中に…入ってキタ。
ヌチュ…クチュ…。
微かに聴こえる、私のアソコの声。
「あ…あぁ…。」
「陽毬さん…まだ締めないで…動かしていくよ。」
りきやの指は、ゆっくり動き出す。
私の感じやすいスポットを確実に探す様に、中でもゆっくりと攻めてくる。
「あっ…あっ…んっ!」
その度に、身体は震え、喘いでしまう。
「陽毬さん…ごめんね…もう少しだから…。」
さっき動揺したのもあって、りきやのもう片方の手は、私の手を握ってくれていた。
「あっ…はい…あんっ!」
りきやの指が私の中にいるだけで、奥からドンドン溢れて…
ピチャッ…クチュ…。
指が動く度に、下から響いてくる。
「もう少し奥にいきます…。」
「は…い…うっ!」
身体が一瞬、硬直した。
多分、ここが私の所謂『Gスポット』
りきやの指の動きが早くなる。
軽く繰り返し、押されてるだけなのに、身体が一気に熱くなった。
「やっ!あぁ~!り、りきやっ…そこイッちゃう…。」
「陽毬さん…締め過ぎ。抜くよ。」
ヌチャ…クチャ…。
ヌルヌルと、中からりきやの指が抜けていく。
「あぁ…。」
ホッとした様な…寂しい様な…不思議な感覚だった。
「はぁ…はぁ…。」
息を切らしてる私にりきやは、優しく頭を撫でながら
「陽毬さん、頑張ったね。これからご褒美あげるね。」
「はぁ…ご褒美…?」
何かしら?
また、ケーキとかかな。
りきやはベッドに腰を掛け、横たわったままの私の上に囲う様に両手をベッドに付いた。
「あっ…りきやさん。」
見上げれば…色っぽく微笑むりきやの顔。
「陽毬さん…次は舌で、さっき感じたところを再確認していくよ。」
「へっ!舌っ!ひゃっ!」
聞き返してる内にりきやの舌は、硬くなったままの乳首をなぞり始めていた。
「あっ…あ…んふ。」
乳首の頭を舌先で、ゆっくりそっと舐めたり、突ついたり…りきやはとっくに私の身体を知り尽くした感じだった。
子宮がキュッと締まり、下腹部がまたジンジンしてくる。
台に脚を乗せたまま、開ききっている。
乳首をクチュクチュと、今度は吸い上げながら、指がまた私のアソコの中に侵入してきた。
クチャ…ニュル…。
音と感触が、さっきより敏感に感じ…思わず叫ぶ。
「あぁっ!やっ…りきや…さぁ…ん!」
それからりきやは丹念に、それでいて容赦なく、私の『性感帯』を舌で舐めていく。
首筋から鎖骨、肩に二の腕…。
「陽毬さんの腕…気持ち良いね…。」
そんな事言いながら、ぷくぷくの二の腕に、頬を擦り寄せキスをする。
「ひゃっ!」
空いた手のひらで、右胸の乳房を包み込み、円を描くように揉まれながら、谷間を舌先でなぞり、おへその辺りまで這わせていく。
「ふっ…くっ!あっ!」
快感が波の様に押し寄せてきて、止まらない。
りきやの唇が開いた脚に寄せられて、太股の内側を満遍無く触れていく。
その間、アソコに入ったりきやの中指と人差し指は、中でもゆっくりとうごめいたままで…
クチャクチャ…ピチャッ…。
イヤらしい音を奏でさせられ、愛液がお尻を伝っていくのが分かった。
「はぁ…はぁ…あっ…。」
息が上がって、しまいそう。
「陽毬さんの可愛いクリ…舐めていい…。」
「へっ…あっ!ダメっ!あっ!」
今更なのに、恥ずかしい…だけど、秘部にりきやの舌が絡まり唇が吸い付く…。
「りきや…さぁ…あぁ!」
応えるかの様に、柔らかい唇で小さな膨らみを吸い上げ。
チュ…チュ…。
そして、舌先で転がす。
ピチャッ…。
「あっ…あっ…。」
台に乗せられた脚が、ピクピク痙攣する。
指先まで、痺れが走る。
奥からそっと、弄られながら抜かれる指と一緒に、液体が流れ出るのが解る。
グチョ…クチャ…。
「ふっ…陽毬さん、ジュースいっぱい出ちゃったね。」
「やっ…言わないで…!」
「イヤ?」
「恥ずか…しいよぉ…。」
「ふっ…恥ずかしい事…もっと、してあげるね。」
「りきや…?あっ…!」
舌が私の中に入れられ…ジュースを吸われる。
ジュジュ…グチュ…。
ウソ!りきやが、私のを…。
「ダメ!そんな事…あっ!あっ!」
でも、そんなの無駄な抵抗。
頭を前後に動かして、舌を出したり、入れたりする。
Gスポットには届かなくても、その光景だけで気がおかしくなりそうだった。
「あぁ…あんっ…うっ!」
りきやは中も外も長い舌を使って、丹念に舐めていく。
「も…もう…ダメ…。」
舌の動きが止まり、顔が見える位置まで上がってきた。
「ごめんね…陽毬さんのアソコ…美味しかったから夢中になっちゃった。」
爽やかな顔に、似合わないセリフを吐かれる。
「はぁ…凄い…恥ずかしい…。」
「うん…そうだよね。じゃあ、最後にスッキリしとこうね。」
「スッキリ…?」
何だろう…。
正直頭が回らないよ…。
「抱き締めるよ…。」
朦朧としている私に、りきやが言う。
ドッキン!
散々あんな事をされといて、改めて言われるとドキドキしてしまう。
「はい…。」
ふっと、小さく笑い…私の上にりきやが被さって、広い胸の中に包まれる。
凄い…安心するかも…。
「掴まって…いいからね。」
「へっ?」
どうゆう意味だろう…でも、その謎は直ぐに解ける。
りきやの指が…私の弱い部分を攻めてきたから。
完璧にイカせる為に、確実に狙ってくる…
Gスポット。
クチュ!クチャ!クチャ!
私の中から、音も液も溢れ出す。
「あぁあ!はぁん!やっ…あっ!」
りきやの背中に回した腕は、シャツがクシャクシャになるくらい握り寄せる。
「もう…もう!イクッ!」
ビクビクっ!
りきやにしがみ付きながら、身体が震える…。
でも、りきやの指は止まらなかった。
「あっ…りき…やさぁん。も、もう…。」
「まだ…時間あるから。」
ウソ…もう、限界だわ。
ずっと身体を弄られ続けてるのに…それなのに…
「あぁっ!はぁ…はぁ…あんっ!」
「陽毬さんは…もっと、気持ち良くなる権利があるんだよ…。」
「あっ…権利…?」
「そう…。」
優しい笑みを湛えながら、また乳首をくわえクチュクチュ吸われる。
「あぁあぁっ!」
頭も身体もグチャグチャになってる。
「はぁ…だって、陽毬さんは…。」
りきや…?
何…。
耳元で囁かれ、唇が触れ合う。
「ん…んんっ!」
下半身から背中を伝い、頭に電流が駆け抜ける感覚。
もう…ダメ…。
脱力した身体を力強く、抱き締めてくれている。
トクン…トクン…と、心音が安らぐな…。
薄れる意識の中に…りきやの声がリフレインする。
『女の子だから…。』
抱き締められてる腕の中で、呼吸が落ち着いてきた。
「陽毬さん…大丈夫?」
「はぁ…りきやさん。」
凄く温かくて、離れたくないな…。
思わずシャツをギュッと握ってしまうと、りきやは応えてくれたかの様に、抱き締める腕に力が少し入る。
カルチャーセンターなのに…勘違いしちゃいそうになる…。
ふと気になった…こんなにして、講師側は何も感じてないんだろうか?
聞いてみちゃおうかな…。
「りきやさん…。あのね。」
「ん?どうしたの?」
「色々…してくれるけど、講師の人は…りきやさんたちは、大丈夫なの?」
少し沈黙された…ドキドキ。
「ふっ…大丈夫じゃないよ…凄い我慢してる。」
「えっ!そうなの!」
そっか…大変だな。
すると
「触って…みる?」
「へ!?」
触るって…りきやのを…だよね。
「陽毬さんなら…触って貰いたいな…。」
ドッキン!
「は、はい…。」
私は恐る恐るりきやのアソコ…股間に服の上から触れてみる。
「あっ…。」
スーツのズボンの上からでも…りきやのが猛ってるのが凄い分かる。
それも結構膨らんでいて、硬くなっていた。
「こんなになってるんだね…。」
ついつい手のひらで、擦ってしまうと
「わっ!陽毬さん、ヤバいって!」
いつもの爽やかな顔が目を瞑ってしかめてる。
何かそれが、新鮮だった。
「だって凄く大きくて…硬くなってるよ…。」
辛くないのかな~。
サワサワと撫でてると、可愛く感じてきた。
「ストップ!スト~ップ!」
「へ?」
私がキョトンとしてると
「陽毬さん、大人しそうで結構、危険だね!」
ははは~って笑いながら
「たまらなく良いね…そうゆうの…。」
キュン…。
甘く囁かれ、頭がクラクラする。
「支度しないとね…シャワールームは奥に設備されてるから…。」
「はい…。」
「俺はその間に沈下させてるからね。」
軽い感じで、ウィンクされたけど…りきやの感触が、いつまでも手のひらに残っていた。
シャワーを浴びて身支度を整え、部屋に戻る。
前回と同じく、りきやはネクタイを締め、パリッとスーツ姿でお茶を用意してくれていた。
さっきまでの事が、夢の様だな…。
「陽毬さん、お茶淹れたよ。」
乱れた髪も綺麗に直され、イケメン具合がアップして見えた。
「はい…有難うございます。」
おずおずと、椅子に座ると
「身体…大丈夫?」
ドッキン!
一気にさっきのレッスンを思い出してしまう。
「は、はい!気持ち良かったです!」
その答えに、りきやが目を見開く。
あっ!しまった~!
疲れてないかだよね!
「大丈夫です!疲れてないです!」
余りのテンパり具合に、りきやは爆笑してしまった。
「ははははは~!ヤバい!陽毬さん、可愛い過ぎる!」
「へぇ~?何でぇ~!」
涙目になって腹を抱えて、本気で笑ってるし!
「はぁ~もう陽毬さん、ハマっちゃうよね!」
無邪気な笑顔を向けられ、心臓が飛び跳ねる。
ドッキュン!!
顔が熱くなってくる。
ダメダメダメダメ!
普段、有り得ないシチュエーションの相乗効果なんだから!
そう!ここはお伽の国なのよ!
両手でカップを持ちながら、お茶を啜る。
ミントティーだ…香りが心をリラックスさせてくれる。
落ち着かないと…。
「陽毬さん、次は同じレベルかな?」
「はい…その予定です。」
だって、独占コースまで後2ヶ月もある…そこに合わせてレベルを上げて行きたかった。
レベルを上げれば、性交のテクニックも増えてくる。
りきや以外の講師に、あれやこれやと、される自信が今はまだない…。
今のレベルは、まだ指や舌までだけど、5人一回りしたらレベルは上げないといけない。
りきやのスケジュールが、立て込んでいるから、ローテーションで場を繋ぐ…早く2ヶ月経って欲しいな…。
でも、その間…りきやは他の生徒さんとも、さっきみたいな事をしてるんだよね…。
チクチク…。
針を刺した様な痛みが、胸の奥でした。
認めたくない感情が、湧いてくる。
他にも同じ思いをしてる人が居るかと考えると、どんどん苦しくなってきた。
「そっか…しばらく会えないね…寂しいな。」
「えっ…。」
キュン…ウソでもトキメくよ。
「次…講師決めた?」
りきやの目が、少し切なく感じる。
「ま、まだです!」
「そっか…申し送りしとくね…陽毬さんが、気持ち良くなれる様に…。」
「はい…。」
気持ちが良いのは…貴方だからだと思うわ…。
目を伏せて、私はお茶を飲み続けた。
ラウンジに戻ると、ヤマネさんが待っていた。
「陽毬様、お疲れ様でした…いかがでしたか、今日のレッスン。」
美しい微笑みだけど、瞳は何かを読み取るかの様に、見透かされそうだ。
「はい!今日も楽しく受けられました!」
元気良く答えた。
「そうですか…それは光栄です。では、次のレッスンのご予約を承りたいと思います。」
ゴクリ…。
緊張する…次は、りきや以外の人…。
「あゆむ、なぎさ、かおる、たくみ…次のレッスンに求めたい事とか、ございましたら、適用しそうな者とか選びますが。」
綺麗な指が、素早くキーボードを叩く。
カタカタカタカタ…。
りきや以外なら、私にはきっと皆同じだわ…。
誰でもいい…ただの場繋ぎだもの。
「じゃあ…次は、一番若い方で…。」
カタカタ!
「23歳…『あゆむ』になりますね。」
「はい…。」
「畏まりました。」
キーボードの音を聴きながら、今日のりきやの感触を思い返す…。
早く…また会いたい…。
でも…皆、同じだと思った考えは甘かった。
だって選りすぐりの講師が、揃っているのが『東京Love Culture Center』。
私は、更に身も心も…翻弄されてイクなんて…思っても無かった。
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