第2話


ある日のことだ。


そう、特質することのない、本当にありふれた平日の日だ。


そんな日のお昼休み、私は友達三人と、稔くんは稔くんの友達と、それぞれ昼食をとっていた。


そして、稔くんの隣にいる男子が稔くんに対して、



「お前、川島と付き合ってるのか?」



そう問いかける。


ちなみに、川島というのは私のことです。川島五木と言いますm(_ _"m)。



「なんでだよ」


「最近一緒に登下校してるじゃん」


「まぁ家が近いからな」


「しかも、幼馴染らしいじゃん」


「だからって、付き合ったりはしてないから」


「んでも、気になったりはしてるんじゃない?」


「ないない」



少し離れた位置から聞こえた稔くんのその言葉は、ちょっとショックだった。


まぁでも、本心は違うかもしれないし、まだ分かんないよね!



「五木はどうなの?」



稔くんたちの会話を聞いていた私の友達が、興味津々に尋ねてくる。



「さぁどうでしょう?」



ここで正直に答えるわけにもいかないので、私は曖昧に答えておいた。

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