(四)
僕は何とか立ち上がることができた。不思議と肩の痛みは感じなかった。
人影が妹の方を見たのに気づいた。それはまずい!
今は何よりも妹を逃がさなければならなかった。なんとかしてこの人影の注意を自分の方に向けさせなくてはならない。
どうするかと迷った次の瞬間、人影が僕の方を見た。そしてナイフを振り上げた。僕は叫び声を上げた。そして人影に体当たりしようとした。
そのとき銃声がした。二発鳴った。僕は妹の方を見た。暗い中に妹が倒れていた。
僕は再び叫び声を上げた。そして妹に向かって走り出した。
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます