249話 助けられた命と助けられなかった命
昨日投稿できなくてすいません。
ゴタゴタしてて忘れてました。
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「もう一度言ってくれますか?」
「あの魔物、俺らが探しに行った時にはいなくなってたんだよ。」
「魔法で消し飛んだっていうことは無いのか?」
「無いです。あの程度では跡形もなく消し飛ぶなんてありえません。」
「そうなると、自力で逃げたか、誰かが回収したかだな。どっちだと思う?」
「回収されたんだと思います。怪しい人がいましたから。」
「もし襲われてたらどうするんだよ。倒れてたのに。」
「倒れていているからと何もできないわけではないですよ。」
「少しの間、この街にいることにするよ。俺たちでも多少は役に立つと思うからね。」
「あの魔物と戦っていた時、もしピーターがいなければカイトは1人で戦うことになっていたでしょう。」
「そんなことになっていたら、俺は死んでたかもしれない。アンタのおかげで俺は生きてるんだ。」
「多少だなんて卑下しないでください。」
「そう言ってもらえると、嬉しいよ。」
「それにしても、今回は人が死にすぎた。」
「冒険者達を含めて100人以上死んでますからね。」
「それでも、あのレベルの魔物がいたならこの犠牲者の数は少ない方だ。1000人どころか、この街が無くなっても不思議じゃなかった。そういう意味では俺たちがいたからこの程度ですんだってことだよ。」
「それでも、何とかできなかったのかって思っちまうよ。」
「…そうだね。こうして、破壊された街を見ると、助けられなかった人達を思い出すよ。」
「あ!ここにいたのか!」
「ん?お前らじゃないか。」
「ピーター、探したぞ。」
「お嬢さんも、いるんだな。そっちの人はさっき戦ってた人だな。ギルドマスターが探してたぞ。報酬を出さないといけないって。」
「それでは私たちは帰ることにします。」
「じゃあな。この街に留まるなら会うこともあるだろうが、その時はよろしくな。」
「私たちはあまり目立つことはしたくないので、あなた達で倒したということにしといてください。」
「え、ちょっと!厄介事を全部押し付けるつもりだろう!」
「それでは」
「メイさん!?」
「見捨てられてるw」
「お前後で覚えとけ。」
???視点
ココハ…
「目が覚めたか。」
「オマエハダレダ。ワレヲドウスルツモリダ。」
「我々の計画に協力してもらおうと思ってね。」
「ニンゲンゴトキ二、キョウリョクスルトオモッテイルノカ?」
「ああ、知っている。だから説得するのさ。早めに頷いてくれると助かるんだが。」
「あら、その子連れて帰ってきたの。」
「ん?アナじゃないか。あの女と話していたようだが、何か収穫はあったか?」
「覚悟していろと言われたわ。今回の件でかなりご立腹みたいね。」
「そうか。彼女は我々の正義を理解することはできなかったか。残念だ。」
「必ず勝てる算段がつくまで、この街に攻撃を仕掛けることはやめましょう。中途半端な戦力では、この街は落とせないわ。」
「そうだな。ここもいつ嗅ぎつけられるか分からないし、ズラかるとしようか。」
「ああ、次会う時が楽しみだわ。」
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