第5話 最終回

 ゆっくりと帰っていくと、通り道に元メンバーらを見つけた。


「あなた! 戻ってきて!」

「そうよ! あなたがいないとぜんっぜん話にならないですわ! 戻ってきなさい」


「なんか言われてますよ」

「そうだな、なんか言ってるみたいだな」


「ちょうどいいですわ! 私たちのパーティーに入りなさい!」

「あなたたち二人、そして私たち二人、ピッタリ四人!」


「どうするんです? なんか言ってますけど」

「そうだな、なんか言ってるみたいだな」

「あれを言ってあげたらどうです?」

「そうだな」


 言ってやるか。あの決め台詞を。









「今更戻ってこいとかもう遅い」









 色んな意味でな。もう魔王いないし。


「は、はあああ!?」

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最高の荷物持ち、追放されたので旅に出る〜無類のスキル〈ご都合主義〉で成り上がらせてやったのに、恩義を忘れたてめえらなんてもう知らねえ〜 @サブまる @sabumaru

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