KYがゆく!?高等遊民 転生物語

ザ・ロード・ウォリアーズ清和源氏

第1話 その男 KYにつきご用心!!

ぶらぶらと街中を歩く男がいる その男の名は"夢無 屑男" 道具屋 夢無商店の長男である。

といっても弟が優秀過ぎて 家業は弟が継ぐのが決定したようなものなのでダラダラと遊び歩いているのである。

その男 前世では 日本の中年男性であった。

大正 では"高等遊民" 平成では"ニート"などと呼ばれていた人種であった。

持て余す時間をどうでもよい雑学やフルダイブ型のVRMMOなどといったものに費やしいつの間にか死んだ。

ただこの男はVRMMOをやるために武術や軍略を学んだり、ゲーム内最強ギルド"無色連合"を運用したりとそれなりに人生を楽しめたのは確信していた

何色にも染まらない自分だけの色を探そう!などと聞こえの良いお題目に人は殺到気づけば最強ギルドになっていただけなのだが。

いつのまにか大規模な廃人共の集まりになっていて他のプレイヤーからは親しみを込めて「無職さんww」とか呼ばれてた気がするけどいまとなってはどうでもいいね。


今世では"ヒモ"や"穀潰し"である。うん前世となにもかわらないや

今日も日課のお散歩中である。スマホやネットといった娯楽がほぼないのでとにかく暇なのだ。

ただ この今世は魔法のある世界のようで娯楽はないけどゲーム感覚で楽しめそうである

身体強化魔法"イグニッション"や便利な時空間魔法"アイテムボックス"など色々な魔法開発も行った。

え? それを仕事にしろって? 大丈夫、俺以外使えなくて仕事にするのは無理でした。

しかたないから他人には「高貴な余がなぜそのようなことをせなばならんのだ?」などといって誤魔化しているが、 それもそろそろ限界なのでこうして散歩をしながら街の様子を観察しているのだ。

実家の商品ラインナップなどに貢献してるので、まぁ多目に見られているところもさもありなん。

そんなどうでも良い考えにふけっていると裏通りで絡まれている身なりの良い女性を目撃した。

どうやらゴロツキ2人に絡まれているようだ。

「よし お礼目当てで助けますかね。」

そうつぶやくと俺はゴロツキ共に近づいていく。とことんゲスである。


近づくと「放して!! 触らないで!!」そんな女性とゴロツキ共のやりとりが聞こえてくる。あーテンプレ テンプレ


「あー そこのゴロツキども、お嬢さんは嫌がっているようだけど?」

俺は何食わぬ顔してそう声をかける

「うるせぇ関係のないやつはひっこんでろ!!」

ゴロツキ2人がそう声を荒げると・・・・【ブフォー ブブー ビビビビブッ!!】大音量がその空間にこだまする!?

その男 あろうことかこのシリアスな局面で屁をこいたのである。


むせかえるニオイの中、キレて大声を出そうとするゴロツキども

その瞬間、ゴロツキAの首と胴体がはなれ、喉元を妙な形状の刃物で貫かれたゴロツキBがいた。

放屁で油断を誘い、身体強化魔法"イグニッション"を使い高速で"アイテムボックス"から日本刀を取り出し居合斬りしたのである。

「兵は詭道なりなーんてね」

軽いノリの男の手に握られているのは"マリシャスエッジ" 紫の鞘が特徴の日本刀である。

攻撃力2600くらいありそうだろ?ゴヨウに上から殴られて気づいたら相手の場にいそうだけどな。


悪漢から女性を救うその行動はかっこいいのだがなにせとても臭い!ニオイだけで人が殺せそうである。そんな殺人ガスが充満する中、

「ゲホゲッホ、お礼をしたいのでお名前を教えていだけませんか?」

絡まれていた身なりの良い女性は 強烈な悪臭に耐えながら男へ問いかける。

いったい何を食べたらこんな殺人的な悪臭をはなてるのか内心ブチギレである。


「俺かぃ? 俺は屑男、"夢無 屑男" 単なるKYさ」


「お待ち下さい オロロロォォォ」突然 吐き出す、女性

「うわっ 汚っねぇぇ ゲロはいたよ」

悪びれもせず女性に向かってのこの言い草である、まさしく"KY"。

言わずもなが、この男の放屁が原因でゲロを吐いたのである。

デリカシーがないせいでモテないのは前世からのお約束である。


「あなたの毒ガスに ゲホゴホ やられたのです うぎゃーもう無理!!どうしてくれるのよ もうお嫁にいけないじゃない!!」

そう激昂する女性に デリカシーのない男はさらに地雷を踏み抜く。

「ゲロ臭くても大丈夫、そういう性癖の旦那さん探せばいいと思う、だから元気だして?」

「旦那にゲロ 懇願される夫婦生活ってどういうことよ?嫌すぎるわよ!」

ゲロリン、ナイスツッコミである

「じゃー 俺は行くから 婚活がんばってね、ゲロリン」

そういうと 男は ゴロツキどもの死体をアイテムボックスに収納して立ち去ろうとする。さりげなく証拠隠滅である。

「誰がゲロリンよ!! 待ちなさい!!その魔法は一体?それにこのまま私を放置とかあんた許さないわよ!?」

全力ダッシュで逃走だ!!後ろからゲロリンがキレている声がするけど無視、無視 三十六計逃げるに如かず


しかし助けてやったのに お礼にゲロぶちまけるとかまぢありえねー 誰得だよまったく食欲失せたし屋台の買食いを中止し、帰路につくクズは関わらなきゃよかったと内心後悔するのであった。

身から出た錆であるのにひどい責任転嫁である。





----------------------------------------------------------------------

反響があれば続きを書こうかなー?そんなわけで不定期更新 この話も朝、寝起きに一気に降ってきた話だからなぁ~

ボクより うまくお話がかける人はたくさんいると思うし 勝手に続き書いてくれてもいいんやで?

その時はタグに必ず "夢無 屑男"と入れてネ?ボクも読みたいからね?

このあとの展開に 好ご期待!! なんちって

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

KYがゆく!?高等遊民 転生物語 ザ・ロード・ウォリアーズ清和源氏 @TheRoadWarriorsSeiwaGenji

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ