第11話
「嘘、何あれ? あんな事どうして出来ちゃうのよ」
ヒロキは驚いていた、目の前で起こった事に。当然だろう、同性のモローさんが
相手の頭を引きちぎったのだから。俺は知っている事だから驚きはしないが、
ただ未だにあんなに簡単にバラす所を見たのはこの人以外いない。
「すっげー! 」
キザマは興奮していた。
「トドマ君、早く片付けて。それにしてもこんなに人を頼んだ覚えはないのけれど
料金は貴方の分しか出ないわよ? 」
「はい、大丈夫です。この二人には本物を見せておこうと思いまして」
「そう、後はよろしく」
そう言うとさっさと行ってしまった。
さすがプロである。余計な事はしないのだ。
◆◆◆◆◆◆
ドアがノックされて出てみればモローさんが立っていた。
「ライターだったわ、コブカって知ってる? 」
モローさんに聞かれて思い返してみてもそんな奴は知らなかった。
「知りません」
「そう、もう心配はいらないわ。片づけはトドマ君に頼んでおいたからお礼でも
言っておきなさい」
「はい」
どうやらモローさんが始末してくれたようだ。
このままこの辺をうろつかれたら面倒だったので良かったのかも知らない。
これでも僕もいつも通りの生活に戻れる。
気に入っているここでの生活。
住人はみないい人達で、前に居た所とは大違いだ。
だからここでの生活に満足している。
コドク 奈良ひかる @nrhkr278
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます