エピソード25:理屈女の強引な結論。やってて悲しくなんねーか?

たどり着いたのは独りのゴミアパート。

コンビニでそぼろ弁当買った。418円。

パパ活はキャンセルした。独り食った。

味がしない。

私は初めて憂鬱というものを感じた。

孤独……。

ぶーんと羽虫の音……。

理屈女の私は考える。

私に今できる事は何か?。

必死に前を向こうと、無い頭を振りしぼる。

今、私がすべきこと。

将来じゃない、今だ。

まず、今行動に移さなきゃ。遠い先のことはとりあえず置いておく。

今からできること……。

ちゃぶ台の上に鏡がある。

ひどい顔。落ち込んだ顔。えない顔。

でも美しい。美人だ。

こんなに心が落ち込んでいるのに果てしなく美人だ。つくづく美人だ。

美しい顔。私には美貌がある。

この世で美人以上に強いものは無い。

若い女はみんな美しい。でも、それはせいぜい30までだ。

一般ピーポーの女に30の壁を乗り超える余力はない。

みんな30過ぎると小汚いババアになる。

でも、私は違う。余力が有り余るほどある。

うまく手入ていれすれば、映画女優のように60・70まで行ける。

この美貌なら可能だ。

この美貌でこの商売なら40までは行ける。

とにかく茶飯だけで40まで行ってやろう。

「モノになるか・ならないか分からない資格」など取ったってしょうがない。

もう、ホントに何も無いッ。何も残ってない。

私には顔しかないんだ。

ここは自分が持っている武器を最大限にかすべきだ。

今は、茶飯を続けて、そして、あの父親のデイトナをかすめ取る。

それしかない。

私は、デイトナを目指してあのバカ親父とパパ活を続けることを決意した。

強く決意した。

A子の現状を見て、更に強く決意した。

この道しかないと固く誓った。

A子の不幸が逆に私を燃えさせた。

私はあくまでも、茶飯でシノギを得て生きていこうと、しつこく自分自身に言い聞かせた。

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