第24話 ものとんvsチンまん ラウンド2
チンまんの正体は、あたしの
『ものとんちゃん、初取引のとき、梱包サイズ間違ってただろ。届いた紙袋のサイズ
間違いなく、棺のアリスだった……。
『別アカで、また買ってたとか、キモいんだけど』
『なんでブロックしたんだよ。二回目は秒で買ってやってたのになァ』
『そのときにあんたの購入履歴見て、ヤバそうなものばっかり買ってたから。女の子向けのTシャツからスカート、あげくにはレオタードとかユニフォームとかが、ズラッとなんでるんだからブロックされて当然とは思わないの? 頭がどうかしちゃってるのは、あたしじゃなくて、あんた』
『買ってくださいって出品されてるものを買って何が悪いんだ? それに、どうかしちゃってんのは、売ってるほうと違くないか? 女児向けの服なんてのは、ご丁寧に親が出品してくれてるんだぜ? 俺らみたいなピチピチの女子好きのために』
『……誰もあんたみたいな変態が買うとは思ってない』
『嘘つけよ。少なくともお前の場合は違うよなァ?』
画面の向こう側で、キモデブ男がニヤッと笑っている気がする。
あたしの場合はたしかにノーとは言えない。
嫌々ながらも、お金のために、変態をターゲットにして売りさばいていたのだから。
返答に
『なに
『死ねよゴミムシ』
『ウソウソ、そう怒んなよ。返したらクンカクンカできなくなるもんな。出品物を見る限り、実際に着てたもんだってことはちゃ~んとわかる。今着たら胸がキツいってのはあながち嘘じゃないだろ? 服の製造年月日が新しそうなやつほど、サイズが上がってるからな。ちゃんと調べてんだぞ。今のカップ数教えろよ』
『教えるわけねーだろ、キモデブ童貞』
『そういうものとんちゃんは、ヤリマンか? だろう? ゴスロリなんてメンヘラくらいしか着ないもんな。メンヘラってことはつまりヤリマンだろ? ネットでは服や小物売って、リアルではカラダ売ってる。そうだろ? リアルでも買ってやるから、住所と名前さっさと教えて成長したおっぱいもませろよ。いいだろ?』
頭が爆発しそうになっていたけれど、住所と名前という言葉で、あたしはすこし冷静になった。
『なに言われたって、匿名解除だけはしないから』
『だったら、使用済みの下着をよこせよ、って話なんだよ』
と、話が振り出しに戻る……。
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