第8話

「手をかざして、それぞれの属性を心に描いてみよ」

老婆がそう言うと、あやのが手をかざして目を瞑った。

するとかざした手の先に、小さな水球が現れた。

翼も同じく、小さな火球が現れた。

学も手をかざして、その先を見つめた。

すると鋭い光が手のひらから発せられた。


「ほう、飲み込みが早いのう」

老婆はそう言うとにっこりと微笑んだ。

「ところでこの魔法はどうやって使っていけばいいんだ?」

学が問いかけると老婆は答えた。

「戦いの中で身についていくものじゃ。慌てるでない」

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