第2話 ぼくの飼い主
ぼくの飼い主はふたりいる。
ひとりは、たくさん遊んでくれる父ちゃん。
けど、「待て」「ハウス」って何回も言う。
おやつもらえて嬉しいけど、ちょっと面倒臭い。
もうひとりは、ごはんをくれる母ちゃん。
いつも抱っこする時は緊張している。
手をぺろぺろすると怒る。
「しんちゃん」「しんちゃん」
呼ばれると嬉しくて、つい尻尾に出てしまう。
父ちゃんと母ちゃんはたまに喧嘩する。
ぼくはふたりが笑っているのが好きだから、
ふたりが仲直りできるように、ぼくのおもちゃを貸してあげる。
「しんちゃんが仲直りって言ってるで」って笑ってくれる。
いつの間にかふたりが大好きになった。
よく怒られるし、たまに反抗して悪いことしたくなるけどね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。