第68話 春の訪れ 3
左大臣家の姫君の突然とも言える、
すべての祝いが出揃った
まずは先に通された、公卿や親王たちの北の方と姫君が案内され、お披露目される。女君たちは美しい品々を、うっとりとながめ、得心したあと、
入れ替わりで、いったん西の対に案内されていた、大臣や公卿、公達が、女君たちが
彼らは、それぞれの趣向を凝らした品を興味深くながめ、自分たちの送った品が、どの位置にどのように配置されているかで、摂関家からの自分たちへの扱いと、意向をはかろうと必死であった。
ある公卿は、教養の高さが広く知られている姫君のために、高名な書家に
ある
この時代、
これは最前列右、出席していた女御の実父である公卿も
三条の大宮の後見を受けて、いまの地位を確立した、
また、内裏のおかしなうわさは、
『
この時代、鏡は特別な品で、それでも顔が辛うじて映る程度の、小さな品がほとんどであったが、
将来の後見人でもある『
大抜擢ともいえる指名に、殿上人たちは驚きの声を発したが『
三条の大宮のうしろ盾に加えて、
無品親王として臣下に降りながらも、彼の持ち合わせる強運は、周囲には恐ろしくさえ思えた。
今回の
「これは……
「よくお分かりでいらっしゃいますね」
ふと呟いた自分の声に、応じた声に振り向くと、少し
「調合した
困った表情の中納言の北の方は、
「まあ、これが、
周囲にざわめきが走り、姫君たちが集まってくる。ほとんどが恵まれた境遇の公卿の姫君とはいえ、
藤壺の姫宮は、面白くなさそうな顔で、御簾の方に向かう。なにせ以前、自分が欲っした時は、丁寧に断られていたから。
*
『本編とは恐らく関係ない小話/
弐「
参「クジラの腹の中で見つかるとか……」
弐「う〇こ?」
参「違います……」
弐「ふ――」頬ずりしてきたので、一瞬ドキドキしていたのでした。
伍「どうしたんですか? ご飯できましたよ?」シェアハウス始めて、一年の記念で、鍋を作らされていたのでした。
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