第288話美味しい食材って私って事じゃダメかな?
ええ。ありますとも。 松茸が何なのか分かりませんが美味しい食材となるクロを食せる場所が。
「……じゅるり」
ふふ、ヨダレが出ちゃいました。
「どこまで行くつもりなんだ? てか本当に松茸の群生地があるんだろうな? もう半時間は道をズレて歩いてるぞ?」
依然呑気なクロなのだがこれ以上は確かに本道から外れ過ぎてきた感もあるのでここら辺でもうそろそろ良いでしょう。
クロも私もマップ能力を持っているのでもう少し奥に行っても良いのですが……やはり早く襲いた……ではなくて帰りの事も考えないといけませんからね。
「ねぇクロ……美味しい食材って私って事じゃダメかな?」
そう言うとサラは装着している甲冑を外し、服を脱ぐと下着も脱ぎ去り形が良く張りがあり、薄いピンク色をした乳房が上向きでちょんと立っている胸が露わになる。
下には薄い毛が何とかその奥にある秘境を隠している状態である。
当然サラの顔は真っ赤に染まり、鎖骨付近まで赤く染まっている。
「ダメというか……なんというか……」
確かにサラの身体は美しい上に極上なのだがやっている事は露出狂と言われてもおかしくない行為である。
元いた世界の日本という国の常識があるクロが若干引いていたとしてもそれは仕方のない事であろう。
そしてそんなクロの態度に一気に冷静になったサラは赤く染まった顔がみるみる青くなり、恥ずかしくなったのか胸を隠すように素早くしゃがみ「ご、ごめんなさい! いきなりこんな……はしたない女性はクロだって嫌ですよね!!」と叫ぶように謝罪しだす。
しかしそんなサラの前でクロはしゃがむと右手でサラの顎を抑えキスをする。
「大丈夫。 一瞬ビックリしただけだ。 だからサラの美しい身体をもっとみせてよ」
童貞の時期が周りよりも長かったクロは初めて故の焦りも、感情をコントロールする難しさも、そして断られた時の心身的なダメージも知っている為、正直サラの気持ちが分かってしまうのだろう。
少し考えれば分かる事である。
「あ、改めて冷静になった状態で裸を見せるのは……想像以上には、恥ずかしいんですけど?」
「サラから見せに来たくせに恥ずかしがるなんて……それにもう晒してしまったんだからそれこそ今更だろうに」
「そ、そうなのですが……うー…」
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