第42話 村井優斗は恥ずかしい

株価が暴落して、とても凹んでます…( ;∀;)

でも、コンテストの締め切りは変わらないの…

____________________________________


カフェに行って神代と篠崎を仲良くさせようとしたら、なんだか俺とも仲良くなったっぽい…。


いや、呼び方はもう紗理奈と彩香と言った方がいいのか…。


…くうぅ、慣れない…!全然慣れない!

名前で呼ぶのが本気で恥ずかしい!

よくよく考えたら、俺は妹と楓以外の女の子を名前呼びしたことが無かった…。


急に苗字呼びから名前呼びになるのは、本当になんか駄目だ。

自分でもここまで恥ずかしくなるとは思わなかった。


カフェでも名前呼びにして欲しいと言うから試しに二人を名前呼びしてみたが…本当に駄目だった。自分で顔が赤くなるのがわかった。


しかも、俺がずっと顔を赤くしていると最終的に「そこまで恥ずかしがられると私たちも恥ずかしい…」と紗理奈も彩香も顔を赤くしてしまい、全員が恥ずかしい思いをするという非常に嫌なイベントをこなしてしまった…。


あー!!!本当にだめだ!思い出しただけで恥ずかしい!

この程度のことで恥ずかしくなるあたり、やはり俺は陽キャにはなれないだろうなということを自覚してしまう。


あー、このまま家に帰ったら思い出して悶々としてしまうだろうな…。


俺はせっかく繁華街に来ているので、大型の家電店へ寄って色々新製品を見て回って記憶の上書きをすることにした。家電屋で製品を見て回るのは結構好きなのだ。

それに、ちょっと買っておきたいものもあったのでちょうどいい。


ちなみに紗理奈と彩香はカフェで仲良くパフェを食べた後はすっかり意気投合したのか(意外に好きな音楽とかも同じだった)、ちょっと二人で話があると言って仲良くどこかに行ってしまった。


女の子達は打ち解けるのは早いのね…。

あ、このドローン、機能の割に安い…。


俺はさっきの出来事を思い出しては恥ずかしくなる心を、新製品を見て落ち着けていた。


そうやって家電を見て周り、家電店を出る頃にはちょっとは平静さを取り戻すことができた。が、まだ完全ではない。


その家電店はショッピングモール内にある店だったので、そのままショッピングモールの方へ行ってみることにし、普段は行かない雑貨店、洋服屋なども覗いて観ることにした。


しかし、行ってみて後悔した。

土曜日だからか、この時間帯は高校生達も多い。

皆友達とワイワイガヤガヤと楽しそうに歩いている。


そして高校生だけでなくてもそこにいる人は皆誰かと歩いており、ぼっちで歩いている奴は皆無であった。。

そんな中俺は一人で歩いていて、それはもう目立った。


女子高生達がチラチラとこっちを見てはニヤニヤとしゃべっているのが視界に入る。

…別にいいだろ!一人だって!

せめて見えないところでやってくれ!


俺の視線に気がつくとやばいと思ったのか、彼女達は顔を隠してコソコソと逃げるようにその場を離れていった…。


この中にぼっちでいる奴が珍しいからっていくらなんでも酷すぎだろ…。


…はあ、気分が悪い。

ショッピングモールに来たのは間違いだったな…。


もうここから出ることにしエレベータに乗り込む。

すると俺の他に、別の人たちが乗り込んできた。


「ねー美咲、この後カラオケに行こうよ!」

「うーん、私はもうちょっと服とか見て回りたいかな」

「私もそれサンセー!せっかくショッピングモールまで来たんだからもうちょっと見て回ろうよ!」


…相田のグループじゃねーか。


____________________________________



-とある女子高生視点-

 

「ちょっと!さっきの人みた!?」

「見た見た!カッコよすぎじゃない!?」

「あー声掛ければ良かったかも…」

「もう!でも目があった瞬間に真っ先に逃げ出したの誰よ!?」

「…だって、視線に耐えられなかったんだもん!」




____________________________________

沢山のブックマーク、評価、感想ありがとうございます!


カクヨムコンに応募してみました♪( ´▽`)

ちょっと期待できそうと思ってもらえたら☆評価してもらえると嬉しいです!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る