第41話 [番外編1] ストーカと書いて…
……絶空……
志麻の必殺技だ。
鋭い斬撃はオーガの首と身体を別れさせた。
強固さには自信があった。ましてや最終形態の自分の首を落とされるとは夢にも思っていなかった。
「おぉ。ワシの体が見えるぞ。女、貴様ワシらの勝負に水を差すか。貴様は……」
容赦なく頭を割る志麻。
さらに半分にし、さらに半分に切ったところで志麻は意識が遠のいた。神供が切れたのだ。
細切れにしたオーガは消え、その核だけが後に残った。
「力が抜けたからまさかと思ったけど。さすが志麻さんだ。俺の攻撃なんてほどんど効いてなかったのに。」
瑛人はそう呟くと、志麻を木陰に連れて行き、少しの間、志麻の寝息を聞く。
今なら志麻に何をしても許されるそんな気がした。
瑛人はそんな気がしていた。
はぁはぁはぁ……
今なら……
「瑛人…。なんで私のためにそんなボロボロになってまで戦うのよ。」
突然話し出した志麻に驚きを隠せなかったが、瑛人は誇らしく言った。
「俺は志麻さんの…。」
ニコッと笑い、電池が切れたように瑛人は志麻の隣に倒れた……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます