第16話 はぁ~~~。。。
夜明け前、仮面衆宅、正吉の部屋
全く、御屋形様の人使いは荒い荒い。諜報、寝返り工作、攪乱、武器の破壊に火つけ、飼い葉への毒散布。。。何回戦場の裏を走り回ったか。。。
あ、そういえば前多殿から今回の兵站にかかった費用の計算を頼まれてたな、あれも早く処理せねば。。。思い出した、佐久磨殿からも隊の編成計画と人選の立案を頼まれてたな。。。
お抱えの侍が何人もいるだろうに。。。単なる忍びの俺に何故こんな仕事がいっぱい回ってくるんだ。俺ってもしかして嫌われてるのか?これが俗に聞くところのイジメか?。
人手不足にも程がある。ちよや雷太、ねねにはまだ単独任務は任せられん。早いとこ何とか人材を確保せねばこっちの身が持たん。。。
そうだ。。。また、思い出した。ちよといえば、アイツ、今日も御屋形様に手裏剣投げてたな。
御屋形様も御屋形様だ、嫁入り前の娘の尻や胸をあれだけ触って。。。ちよの嫁入りが遅れに遅れる一方だ。何とか責任を取ってもらわないと。。。
・・・あっ、この書類、源三の担当じゃなかったか?あいつまた面倒事を俺に押し付けて自分は読書三昧か。はぁ~、でもアイツもここ最近ずっと出ずっぱりで、イライラしてたから。。。しょうがないやっといてやるか。
あー、日が暮れてだいぶ経つ。こりゃまた朝日を眺めながら仕事を終える何時ものヤツだ。。。濃い、熱いお茶が欲しい。。。
はぁ~~~~~。。。そういえば明日は朝から軍議だな。。。何時になったらゆっくり寝られるんだ、俺は。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます