第4話 5歳 合コン Go

吉豊師:5歳


「気の展開、循環、維持。。。良し、ここから、五感へ。神経、細胞活性化っと。。。良し。大分コントロールができるようになってきたな。


ん?あれは・・・、よし、今日は猪鍋だ!!!」


林野を疾走、跳躍、左腰に備えた小刀を抜刀し、目の前の巨大猪の首を一閃。その間・・・100m、3秒。


通常の子供であれば竹とんぼで遊ぶ年頃だが、吉豊師はそういったものには全く目もくれず、野山を遊び場に、獣達を遊び友達にしていた。


ここ数年の異常な成長ぶりを目の当たりにし続けている世話役の爺や周りの大人達は、もう吉豊師の行動について驚くことを止めて久しい。

「それにしても若の神童ぶりには、もはやあきれてしまいますな。」

「まさしく。。。神懸っている。」

「(そりゃ一応神だからな)それほどでもないよ。こんなの誰でもできるじゃん?」

「・・・私は若以外にできる人物を見たことありません。」


「それより猪さばこーぜ。宴だ!!爺、近所の村の連中を誘って来いよ。米と野菜を城から持ってこい、酒もだ。村娘も呼べよ、未婚の野郎共もだ。合コンだ。」

「合コン?若、合コンとはなんでしょうか?」


(しまった、つい出てしまった。思えば合コンに誘われたことはあっても全くモテなかったな。。。まぁいいか。)


「未婚の若いヤツ等同士を酒の勢いでムリクリくっつける会合の事だよ!!大陸の故事成語だよ。」

「なるほど、さすが若、勉強になりました!というか、何処で覚えたのですか?」


以降、吉豊師のデタラメで、雄張では「合コン」という単語が浸透し、食事をしながら若い男女が相手を選ぶ、出会いの機会とされた。


宴の後、

「フー、今日も食いに食ったり、猪1頭。美味かったーーー!!!番が二組もできたよな。初めはヨソヨソしくしてやがってたけど、今頃もうサカってるだろーなー、いーなー、オイ、いーなーーーーーーーーーーー。」


「若様、言う事が40のおっさんですよ。あと酒をグビグビ飲むのも発育に悪いと思いますので、今しばらくご自重していただきたいのですが、、、言っても無駄ですね。」


内臓が強化された今となっては、少々のアルコールなど栄養素の高い液体に過ぎなかった。むしろ飲むたびに血、骨、内臓が強化され、宴会中に伸長が何センチか伸びたのではないかと思ってしまう。


吉法師5歳、実力が如実に、顕著に現れ始めていた。平時の武力は既に歴戦の武将をはるかに凌駕し、本気になれば小さなこの雄張の国の戦力を半壊しえるものとなっていた。


現在のステータス

・ 名前:吉豊師(イオン)

・ 年齢:5歳

・ 神力:791,835,972

・ 能力:神気操作、気配感知、活性化

・ 備考:俺も合コンしたいな。。。

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