第3話 ・・だけの事

「・・だけの事」

 この言葉にどれだけ傷つけられただろう。


 ・・ミスをしないだけ。

 ・・〇〇を忘れないだけ。

 ・・言われた事をちゃんとするだけ。

 当たり前の事、小学生でも出来る事。


『なんで出来ないの?』

 なんで?こっちが聞きたい。


『バカにしてんのか?』

 バカになんかしてません、必死です。


『やる気あんのか?』

 これ以上どうやる気出せと?


『もうどうすりゃいいか分かんねえよ』

 ホント申し訳ない、僕にも分かりません。


 今日もぼくは『だけの事』に振り回されてヘトヘトになっている。


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