第8話 魔王と〝かわのたて〟
魔王が復活してキッカリ60秒が経過した。
すなわち、3ターン目が始まった。
すなわち、
目覚めた魔王は慎重だった。相手の手の内が全くわからない。
目覚めた魔王はとても慎重に、とても控えめな
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かまいたち発動。対象は、コトリ・チョウツガイの心臓。
かまいたち発動。対象は、コトリ・チョウツガイの心臓。
かまいたち発動。対象は、コトリ・チョウツガイの心臓。
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かまいたちの威力はとても控えめだった。たった100ダメージしか与えることだできない。だか、
そして、目覚めた魔王は、回避されることを予測して、かまいたちを3つ放った。
この世界における、
よって、コトリ・チョウツガイが絶命する確率は98.2%だった。
(コトリ・チョウツガイが無抵抗の場合)
「めっちゃヤバイ!」
コトリ・チョウツガイは、迫りくるとても控えめなかまいたちに、思わず声をだした。そして、〝かわのたて〟を天にかかげた。
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〝かわのたて〟で、
身代り地蔵を召喚。
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〝かわのたて〟のスキル、
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身代り地蔵を召喚。
身代り地蔵を召喚。
身代り地蔵を召喚。
身代り地蔵を召喚。
身代り地蔵を召喚。
身代り地蔵を召喚。
身代り地蔵を召喚。
身代り地蔵は、100ダメージを受けた。
身代わり地蔵は消滅した。
身代り地蔵は、100ダメージを受けた。
身代わり地蔵は消滅した。
身代り地蔵は、100ダメージを受けた。
身代わり地蔵は消滅した。
そして位置エネルギーに変換された突風が、激しい
逃げていた。
逃げるコトリ・チョウツガイは、〝かわのたて〟を天にかかげた。
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〝かわのたて〟のスキル、〝
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プルルルル……ガチャリ
(あ、コトリちゃん? 首尾はどう?)
「どうもこうもないですよ、イツキさん!
めっちゃピンチです! もう3人も死んでます」
(え? コトリちゃん以外全滅?)
「いえ、なんや武闘家の女の人が2人になったから、その人と2人です。
でも、下半身まる裸でどっかすっ飛んで行きました」
(すっと飛んだってのが、ちょっとないってるか、わからないけど。一応計画通りに行ったんだ。じゃあ、魔王は1ターンで死んでるはずじゃ無い?)
「はい、死にました。でもって、なんや女の人になって生き返りました」
(え! そんなことあるの……まいったな、〝
「そんなこと今はどうでもええです! 早く変わってください!
翌日、めっちゃ筋肉痛になるんは、この際しゃーないです」
(了解、じゃあすぐに感度上げて!)
「はーい!」
逃げるコトリ・チョウツガイは、〝かわのたて〟を天にかかげた。
〝かわのたて〟のスキル、〝
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〝
コトリ・チョウツガイ、イツキ・ケブカワのノートPCと五感データを互換。
〝
コトリ・チョウツガイ、状態異常。脳波信号をイツキ・ケブカワのノートPCに移譲。
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この瞬間、コトリ・チョウツガイの、全権限は、イツキ・ケブカワのノートPCに移譲された。
めっちゃニコニコして、めっちゃ泣いて、めっちゃ慌てて逃げていたコトリ・チョウツガイは、ピタリと足を止めた。表情はなかった。一切無表情だった。
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