第25話 百合はてぇてぇ
「はい、あーん♡」
「あーん♡」
パクっ。
目の前の光景を見て俺は尊いと思っています。
さて、目の前でどんなこと起きているでしょうか。
答えは百合です。
この世で数少ない尊いである百合だ。
実際百合は俺も尊いと思う。
てか好き。
大好き。
見てて目の保養にしかならない。
「かっわい〜♡」
「えへへ」
目の前で悠亜と未羽があーんをしあっている。
その光景はとても尊く見てるだけで生きててよかったと思えるレベルだ。
「空ー。空にもあーんしてあげようか?」
悠亜がそう聞いてきた。
え、まじで?
俺も入れてくれるの?
その天国のような空間に俺も入れてくれるの?
そう考える俺に横から蓮に小突かれた。
「おい、お前あの天国な空間を壊す気か?」
あ、そうか。
あれは美少女同士がやってるから尊いのであって、そこにやろうが入ってしまっては尊い天国が壊れてしまう……。
俺はそんなことも気づいてないほど見惚れてたのか。
「俺はいいよ」
しっかりと考えた結果、尊いを壊してしまうのは良くないと判断して俺は断った。
俺偉い。
ちゃんと考えた俺偉い。
そしてさんきゅ。
蓮のおかげで俺は踏みとどまれたよ。
俺と蓮は親指を上げて、俺には踏み止まったこと、蓮には冷静に判断したことでお互い賞賛し合った。
いい友を持ったぜ。
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