第4話 そんな、バスタイム2

「ちーちゃん、顔がピンクで赤ちゃんみたい。」

「ユキちゃんも顔がふわふわになってるよ。」

バスタブの中でたっぷりとハグし合って満たされた二人は、お互いの上気した顔を見て微笑む。


「あたし、先に洗うね。」

ちーちゃんがバスタブを出る。

一生懸命にボディソープをネットでモコモコに泡立てるちーちゃん。

その仕草が可愛くて、また抱きしめたくなった。

全身が泡に包まれたちーちゃんを背中から抱きしめる。

ちーちゃんは何も言わずにあたしにスポンジを渡す。

ちーちゃんの華奢な背中をスポンジで丁寧に丁寧に撫でる。

首筋から胸にかけてスポンジを滑らせると、ちーちゃんの小さな、そしてピンク色に染まった唇から「‥あっ」と声が漏れる。

左の乳首を指でつまみ、軽くキスをする。

ちーちゃんの吐息が大きくなる。

更に舌で優しく円を描くように舐める。


「えっちなお店みたい。」

乳首を舐められながら、ちーちゃんがつぶやく。

「嫌だった?」

数回首を横にふるちーちゃん。

ちーちゃんは乳首を舐められながら、私に話しかける。

「ユキちゃん、あそこに置いてあるもの、わかる?」

シャンプーやトリートメント、ボディーソープが置いてあるコーナーをちーちゃんが指さす。

よく見てみると、見慣れない柄のチューブが置いてある。

新しいトリートメント?

「あれ、ちーちゃんが買ってきたの?」

「うん」

「トリートメント?」

「‥はずれ」

あたしはコーナーからそのチューブを取り出す。

パッケージには『Body smooth gel』と書いてある。

「これ、何?」

「‥」

「?」

「‥ヌルヌルするジェル‥」

ちーちゃんの顔色がピンクから赤色に変わる。

「ああ、えっと、ローション‥?」

ちーちゃんが小さく頷く。

「ユキちゃんと使ってみたくて‥」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る