第6話 初めての仲間

「あ、あわわご、ごめん!」

僕は勢いで繋いでしまった手を離す。そして彼女の首輪とリードみたいなものを外してあげる。

「ご主人様?な、んで、、」

また、なにか不思議な物を見たかのように驚いた顔をして首を傾げてくる。その子の顔は、まるで神話の中から飛び出してきたかのような、女神様のような顔だった。

かわいい、や、美しいじゃなく、神々しいという言葉が似合う女性だった。

「あ、あの、ご主人様っていうのは、ちょっと変えてもらってもいいかな?僕はカンタ、だからカンタでいいよ」

その神々しい女神のような女性は、コクと、頷き。

「カンタさん?、カンタくん!」

と、言ってきた。この(くん)をあえてつけてくれるあたり、良いなと思った。

「おぉ!じゃあ、今度は君の名前をきいてもいいかな?」

なんか、説明書に書いてあった気がしたけど、バタバタして見れなかったから、僕は彼女の目線と合わせるように少ししゃがんで聞いた。

「私は、サンセント・エルカント•ユキです!」

と、すごく長ったらしい名前を言ってきた。ユキだけで良かったのだけれど、、

「じゃあ、ユキで、、じゃあ早速ユキ、ギルドの場所とか分かんない?」

僕は、それでもどうしてもギルドに行きたかった。だって、二人だと流石に戦力的に不安だ。ユキがすごく強いとしよう、だとしても僕が弱すぎる。最低でもあと1人は仲間が欲しいところだ。

あと1人魔法使いか、剣士が欲しいな、弓使いとかも良いかもしれない。

「分かりません、、私外に出たことないから、、」

と、すごく申し訳なさそうに言ってくる。

「分からないんなら良いんだよ、探せば良いことだしね、うん!」

僕達は歩いてギルドを探す事に。


ここは、ギルドでは、ないな、間違えて街の出入り口に来てしまった。

「ご主人さ、あ、カンタくん、、あれ、」

僕はユキが指さす方を見ると。

「な、もうみんな仲間あつめて、、早すぎでしょ、しかもみんな強そうな武器もってるし、、僕なんかまだ手ぶらだよ!?」

僕はまだ何も武器を持っていない、、、なのにみんな大剣やら、弓やら、短剣やら、なんかラスボスたおす勇者の剣みたいな物を持っている奴もいる。これは、僕も早く準備しなければならない。


「な、、いま仲間候補がいないですって?」

僕はやっとのことで来れたギルドに居た。

「はい、すいません、先程勇者様たちが沢山押し寄せてきて、全員連れて行かれたんですよ、、毎年この時期は、勇者様達が押し寄せて来るんで、多めに集めてたんですけど、すいません、あ、でも、この、3人ならまだ、、」

と、すごく弱そうな奴を見せてきた。

「もういいです!いこう!ユキ」

と、ギルドを飛び出した。


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