第4話 城を出るダメ勇者
僕は、退屈していた。
何なんだ?この王様、話長すぎでしょ老人ってのは、みんな話長いの?僕の村の村長も話長かったし。
「うー、長すぎる、、、ふぁーぁー」
ティオバルトも眠そうにあくびをしているのを見るとなんだか僕までつられそうだ。
「では、これにて、王様の話を終わります」
という声が聞こえたので、僕の眠気は一気に飛んでいった。
隣を見るとティオバルトも眠気が飛んでいったらしい。
「では、次は女王様のお話です」
と、きた時には僕は、耳を塞ぎたくなった。
隣を見ると呆然としていた。
「うぅー!!やっと終わった、、結局何時間くらい話してたんだ?」
ティオバルトは、伸びをしながら僕に聞いてくる。
「んー、2、3時間くらい?僕も時計見てないから分かんないけど、、まあ感覚的にそのくらいだね、はぁ、、疲れましたよ」
僕も伸びをしながら言う。そしてついでに屈伸などをした。すると小さい音で骨がなった。
「はぁ、やっぱそのくらいか、、その時間があれば何ができたことやら、もしかしたら、この時間があったら、仲間できてたかもしれない、、はぁ、、」
と、ティオバルトは、ため息を頻繁に吐きながら言う。
こっちまで暗くなりそうだ。
「まあ、そういうのは、なるべく考えないことにして、今から自由行動だから、仲間探しにでも行こうぜ!ティオバルトくん!」
と、僕がさりげなく誘ってみる。まあ、もう友達だから流石に断るとかは無いと思う。
「すまん、俺さっきの女の子と約束してんだわ、すまんな、カンタ」
おぉ、僕の名前覚えてくれてたのは、嬉しいけど、、けど、、流石にコミ力凄くない?
「お、おう、なら僕は一人で、一人で、仲間探すよ、、」
僕はあえて2回強調して言った。
僕は城から出て、街をウロウロしながら情報整理をしていた。これは、大切な事である。これをするのとしないのじゃ結構変わってくる。
「えっと、」
まず、大前提としてこの世界には魔王と、魔王ほ手下達がいると、そして最近また勢力をあげてきてると、、
そしてそれを抑えて、できれば魔王を倒すのが僕らの仕事と、
そして毎月報告書を出して、その内容に応じてお金を貰えると、それは、嘘をつけば勇者権剥奪。
そして現在所持金、10000ヤン
そして現在の仲間、Zero
そして経過時間、、3時間半
所持金の中には魔王資金と、王様にもらったお金があった。
「はぁ」
みんなどんどん仲間集めていってるだろうな、、
「ど、どうしよう、でも、行動あるのみだ!」
僕は、ギルドに向かってダッシュした。(地図を見て)
「なかなか、分かりずらいなこの地図、どっち向きにみるんだ?はぁ、ギルドにも辿りつけない僕って、、はぁ」
僕は道の端っこに座り込んだ。
「はぁ、、」
隣からため息がした。
僕は、彼の方を見た。そして同類と思った。
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