第3話 はじめての勇者友達

そして僕が案内されたのは、、金がたくさん使われている贅沢な部屋だった。

そして人もものすごくたくさんいた。

「よ!お前も勇者だよな!俺ティオバルトよろしくな!」

そう言って、僕に近づいて来たやつは、、ものすんごい金色の鎧を纏ったイケメン野郎。

「あ、よ、ろしくお願いします、、カンタです」

「じゃあ、俺らはここらで、、」

と、ライナン、お前なんかさっさといなくなれと思ったが、今ライナン達を返してしまっては、、

「あ、ちょ!」

僕がそう声を発した時にはもう二人はいなかった。

「そんな緊張すんなって、みんな多分いいやつだからさ!俺も今さっききたばっかだからよくわかんねーけど、みんなフレンドリーそうだろ?」

ティオバルトは、自分の首を掻きながら言う。

こういうフレンドリーなのが僕は、1番苦手だ。でもこういうところで友達とかを作ってないと後で、よくないことになりそうだ。

「まあ、そうだね、じゃあ話しかけてみる?」

ティオバルトは、首を大きく縦に振っている。この反応は多分一人でいく勇気がなかったのだろうな、、

「あの子とか、どうかな?優しそうで大人しそう」

僕は1番大人しそうな女の子を指さした。決して好みとかでは、ない!

「あの子か、まあ、そのくらいから始めるのがいいか!」

何をですか!?何をするつもりですか!ティオバルトくん!

ティオバルトは、早足で、女の子の方へ近づいて行く。

「よ!俺らとこれから遊ばない?」

な、なんなんだよその、女の子を誘う言い方初心者は!

「は、はぁ、」

と、女の子は、ため息をつき

「私とあ、あ、遊んでく、くれるんですかぁ??♡!!」

と、目を♡でとろけさせながら言ってきた。

ちょ!お酒臭!僕の決して好みの女の子では、なかった。僕は軽く失望をした。

なんなんだよ一体、お酒で酔い潰れてただけ??ってかなんで王様に会う前にお酒なんか飲んでんの?この人

「お、おうよ!あ、あほぼうぜ、お、おぉ、」

ティオバルトも流石にこれには引き気味だ。

なんなんだよ、勇者は、変なやつしかいないのかよ、僕はそう思ったが、まだ二人だ。周りを見渡すとまだまともそうなやつはちょこちょこいるようだ。

そんなふうにティオバルトと女の話を聞いていると、、

拡声器がなんかの音がして

「皆さん、王様とのご対面ですのでお静かに」

という声が聞こえて、みんなが収まったころに

「王様のご到来」

という声が聞こえた。

周りの奴らが背が大きすぎて全く見えなかったが王様が入場したらしい。

辺りは、歓声でいっぱいになった。

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