道の駅で、赤ん坊の息子・太君と共に観覧車に乗った澤村禎子は、牧歌的な光景の裏で、ある事件と遭遇してしまう。現代の、どこかで起きている出来事を、実直に、目を逸らさずに描いた作品です。胸は痛むけれど、どうすればいいのかを考え続けなければならないと訴えかけられているようでした。