第5話水の上のあしあと

固い石の上では

あしあとは残らない

細かい砂の上では

あしあとは風に消えゆく


それなら私は

水の上を歩こう

あしあとが波紋となり

誰かに伝わり

そしてまた新しい誰かに


こうして歴史は作られてゆく

本当に大切なものは

消えることなく。

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