第6話君は窓の外の景色ばかり見ている

君は窓の外の景色ばかり見ている

珍しい建物があるのか

珍しい形の雲でも

空に浮かんでいるのか

とにかく、ずっと飽きずに

君は窓の外の景色ばかり見ている


何だか分かるような気がする

本では学べない自然の美しさ

授業では学べない人々の営み

それらを眺め

そして思索したりして

ゆっくりと時の流れを感じながら


君は窓の外の景色ばかり見ている

好奇心に輝いた瞳で

そんな君の横顔が

とても美しく

とても愛らしく

私の視線に気付く素振りも見せず

君は窓の外の景色ばかり見ている。

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