第11話冴島先生の1日

日曜日。今日は、部活も休みの日だ。

万里は、毎日5時には起きる。

そして、朝食はパン食だ。

コーヒーは少し甘め。


そして6時頃から学校がある日は準備をするが、今日は行く必要が無い。

1日家で過ごす予定だ。


また部屋に戻り、好きな音楽を聴く。

クラシックを聴く事もあれば洋楽や外国のポップスを聴く事もある。


万里は日・英・中・タイ語が話せるマルチリンガルだ。

小・中学生時代に修一の仕事の都合で中国とタイに住んでいたからだ。

ちなみに、健人もマルチリンガル。

亜矢は日・英・タイ語が話せるトライリンガルだ。


7時になると、健人が起きてきた。

「万里。相変わらず早いな」

「兄さん。今日は休みなんだね」

「あぁ。先週は当番医だったけどな。飯、食ってくるわ」

「行ってらっしゃい」


8時になると、ようやく亜矢が起きてくる。

「兄ちゃんおはよう。今日は部活休みなの?」

「ああ」

「じゃあ、勉強教えて欲しいんだけど」

「良いよ。とりあえず、朝食食べて来たら?」

「うん、ありがとう!行ってくるわ」

そう言って、1階に降りて行った。

「行ってらっしゃい…あ。教科、何なんだろう?聞けば良かったな…」

万里は、少し後悔した。


その後。亜矢に勉強を教える事になった万里だったが…。

「数学か…」

「兄ちゃん、得意だろ~?」

「『得意だろ~?』って…。亜矢は壊滅(かいめつ)的に成績悪いもんな(笑)」

「笑うなよ!」

「数学なんて、この世に要らないっつ~の!」

「いや…。数学は結構使うぞ。小学校教諭を目指してるなら、必須だろ」

「兄ちゃん!小学校は『算数』だよ」

「いや。そういう問題じゃあないだろ…」

「じゃあ、『算数』と『数学』の違いって何よ!?」

「知らないよ!──ほら、さっさとやるぞ!」


昼食を終え、健人が話しかけてきた。

「万里。One on Oneやらない?」

「良いよ」

地階にある体育館に行き、バスケットボールを始める。

どちらも甲乙つけがたい攻防だ。

最後に万里が3ポイントシュートを決めて終わった。

「やっぱり万里には敵(かな)わないな。さすがバスケ部顧問」

「兄さんこそ。大学卒業までバスケ部やってたんだから」

「お互いに誉め合ってたら、キリがないな」

「そうだね(笑)」


夕方。翌日からの授業の準備を始める。


そして、夕食。

夕食は、基本的には全員で食べる。


そして10時になると、就寝──。


また明日は、学校だ。


“そういえば…。今年の文化祭は、どうなるんだろう?今年も職員劇に出なきゃいけないのかな?”

万里は、昨年の文化祭の事を思い出していた──。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る