第75話『合同練習~トゥインクルエンターテインメント~ 3』
トゥインクルエンターテインメントでも、いよいよ全員曲の練習が始まった。
ちなみに、各ユニットのパフォーマンス動画は後日確認した。名前通り、ダイナミックに大胆にステージを広く使い、明るく元気なDynamic♥Heart。#Sweets Angelのパフォーマンスも、それぞれが思う「可愛い」に対するこだわりを感じられた。そして、萌美さんを挟んで、佳子さんと遥さんがちょっかいを出し合う構図もすっかり安定したようだ。DEMUREは本当に変わった。お互いを信頼してパフォーマンスする姿。互いのスキルを認め合い、引き立て合うことによって、結果全員が目立っている。一時はどうなることかと思っていたが、大丈夫そうだ。粉雪は相変わらず、とても安定している。歌もダンスも日に日に魅力が増されていて、いつまでも応援したくなる。レギュラーラジオ番組も好評だ。
全員曲の練習も順調に進んだ。
ダンス講師「おっけー。じゃあそろそろ休憩しようか。20分後、集合。」
「「はい!」」
舞央「トイレ行ってくるね〜ん」
舞央さんがレッスン室を出る。
ヒカリ「……ねぇ、れいむ。喋んなくていいの?」
れいむ「そりゃあ、さぁ……喋りたいよ?」
佑巴「話しかけなよ。」
れいむ「うーん……」
ヒカリ「ほら!トイレから出てくるところを狙うんだよ!行ってこい!」
れいむ「えー、えー……なんて話しかけんのさぁ。」
ヒカリ「久しぶりぃ!元気そうだねぇ!って。」
れいむ「えー、いやぁ……」
佑巴「グズグズしてないで早く行ってよ。」
れいむ「ぐっ、グズグズって、そんな言い方しないでくださいよ〜……」
ヒカリ「れいむらしくもないなぁ。早く行って来いって!」
れいむ「わ、分かりましたよぉ……」
れいむさんもレッスン室を出た。
トイレの前にて。
舞央「うわっ、あ……びっくりした。」
れいむ「あ……お、お疲れ様。」
舞央「お疲れ様。」
れいむ「あっ……あ……久しぶり。舞央。」
舞央「……久しぶり。」
舞央が俯く。
れいむ「舞央……ごめん。」
舞央「っ!」
れいむ「ごめん。ずっと伝えたかった。ごめん。……今ここに立ってるのも、胸が痛い」
舞央「……」
れいむ「舞央が……今、昔みたいに……ううん、昔よりさらに輝いてて……そんな舞央と一緒にライブに出られて、ほんとに……嬉しい。近くで見れて、嬉しい。」
舞央「れいむ。」
れいむ「あっ……うん、ごめん。」
舞央「ううん。……ありがとう。」
れいむ「えっ……?」
舞央「アイドル、しててくれて。れいむの歌、やっぱり……好きだな。」
れいむは思わず舞央に抱きついた。
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