『涼寧ちゃん、お誕生日おめでとう!』

 8月2日。エイチフェス出演者の発表以降、順調に人気を伸ばしてきたMarionette Melodyマリオネットメロディー。今日も雑誌の撮影を終えたところだ。


涼寧すずね「ふぅ。それじゃ、お疲れ様。」


メルシー「おつかれ〜」


梅香うめか「やだやだ待って!」


涼寧「え?」


梅香「お誕生日おめでとう〜!」


梅香さんがカバンから可愛らしい袋を出して、涼寧さんに渡す。


メルシー「え!誕生日なの?」


梅香「昨日、だよね!」


「そうでした……!おめでとうございます。」


涼寧「よく知ってるわね、梅香。」


梅香「事務所プロフィール見たからね!はい、お誕生日プレゼント!」


涼寧「……あ、ありがと。」


メルシー「えー!教えてくれたら用意したのに!」


涼寧「別にいいわよ、そんな。」


梅香「ダメだよ!お誕生日はちゃんとお祝いしないと〜!」


メルシー「そうだよ。おめでと!」


涼寧「……ありがと。」


メルシー「ふふっ。」


梅香「ねぇねぇ、今からお暇?せっかくなら、一瞬にお昼ごはん食べようよぉ。」


メルシー「いいね!食べよ食べよ!」


涼寧「……仕方ないわねぇ。」


メルシー「ふふふ、嬉しいくせに〜」


「どこで食べますか?そこまで送りますよ。」


梅香「どこがいい?」


涼寧「……じゃあ……モス。」


メルシー「やだかわいい。」


梅香「んふふ」


涼寧「な、何よ!」


メルシー「いつもは食べないのが食べたいんだね?」


涼寧「違う!あなたたちに合わせたの!」


梅香「ふふ、うんうん、ありがとうね。」


 モスバーガーにて。


梅香「せっかくなら、マネージャーさんと一緒でもよかったね。」


涼寧「あの人は忙しいから無理よ。」


メルシー「たしかにね〜」


梅香「ねぇねぇ、美味しい?」


涼寧「うん。」


メルシー「よかったねぇ〜」


梅香「この後、学校に戻る?」


メルシー「戻るよ〜」


涼寧「当たり前でしょ?」


梅香「じゃあ今日はお仕事があってよかったぁ。昨日は日曜日だったからお祝いできなかったし、今日も休みだったら会うのは明後日だったもんね。」


メルシー「ね、お誕生日プレゼント、ちょっと待っててね!」


涼寧「別にくれなくてもいいけど。」


メルシー「え〜、あげたいの。だってさぁ、さっき梅香ちゃんに貰ったプレゼント、大切にカバンにしまってたでしょ?私も涼寧ちゃんのこと喜ばせたいなぁ〜」


梅香「ふふ」


涼寧「……」


涼寧は恥ずかしそうに唇を尖らせた。


涼寧「……じゃあ、2人の誕生日も祝う。」


メルシー「あら嬉しいなぁ。ありがと!」


梅香「ふふ、楽しみだね!」


涼寧ちゃん、お誕生日おめでとう!お誕生日、知らなくてごめんねぇ。来年は絶対0時にお祝いするからね!エイチフェスも、その後もずっと、一瞬に頑張ろうね!

涼ちゃん、お誕生日おめでとう!実はとっても可愛い人だって、分かっちゃってるもん。頑張り屋さんで、冷静で、尊敬してます!これからもよろしくね!

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