『明結ちゃん、お誕生日おめでとう!』

 6月24日。レッスンを終えたARC-EN-CIELアルカンシエルの7人。


洸夏こうか明結あゆちゃん!」


明結「うん?」


咲希さき「この後~、私たちとデートに行かなぁいん?」


瑚橙こと「6人の彼女。」


天音あまね「ゲームみたいです~!」


明結「……?」


奏那そな「あれ……忘れてる?」


あい「今日は、6月24日だよ……!」


明結「あ、お誕生日。」


咲希「そぉ~だよ!というわけで、明結ちゃんが多分好きであろう多分、猫カフェに行くよ!」


洸夏「えー!お買い物だよ!」


瑚橙「喫茶店じゃなかったの……?」


奏那「も~、考えまとめといてって言ったじゃん。」


藍「明結ちゃんに、決めてもらおうよ。」


咲希「名案!」


洸夏「どこ行きたい?」


明結「……え、と、どこでもいいよ。6人が祝ってくれるだけで嬉しいし。」


咲希「ふぇ~、それじゃ困るんだよぉ」


ドアが開く。


「あ、まだいらっしゃいましたか。良かったです。明結さん宛てにファンの方からプレゼントですよ。」


咲希「えー!すごいじゃん!」


「ただ、名無しですので事務所の方で中身を確認させて頂きました。問題は無さそうでした。」


奏那「ほんとですか?盗聴器とか……」


洸夏「やだ!」


「大丈夫ですよ。しっかりと確認しましたから。」


明結「ありがとうございます。」


咲希「すごいねぇ、ファンの人から誕プレが届くとか!」


明結「うん……心当たり、ないけど。」


奏那「いやいや、ファンのひとりやふたりくらいいるよ、さすがに。」


洸夏「明結ちゃんだもんねぇ。」


明結「……?」


咲希「自分のきらめきに気づいてらっしゃらない……と。」


瑚橙「ねぇ、それでどこ行くの?喫茶店?クレープ屋さん?ステーキ屋さん?」


咲希「瑚橙が食べたいもの言ってるだけでしょ!」


洸夏「クレープいいねぇ。」


奏那「明結ちゃんを祝うんだよ。」


明結「私もクレープ食べたい。」


咲希「ほんとにぃ~?」


明結「うん、ほんとだよ。」


藍「じゃあ、明結ちゃんのクレープは私たちが買うね!」


洸夏「あ、そうだね!」


奏那「近くのクレープ屋さんだと、1番高いので550円だから……1人91円。」


咲希「じゃあもっといいもの食べよ!回転寿司とか!」


瑚橙「回転寿司行きたい。」


奏那「だから~、明結ちゃんを祝うんだって。」


明結「回転寿司、いいよ。お寿司好きだし。」


天音「本当ですか?」


明結「ほんとだよ。」


 1時間後。


洸夏「明結ちゃん、本当にお寿司が好きだったんだね。」


明結「本当だって言ったじゃん。」


瑚橙「よく食べるねぇ。よしよし。いっぱい食べる君が好き。」


明結「……」


咲希「明結、赤くなっちゃって~!可愛い~!」


奏那「明結ちゃん、はまち流れてきたよ!取る?」


明結「あっ、うん、取る。ありがと。」


奏那「は~い。」


藍「あっ、玉子……」


奏那「食べる?取るよ~。はい、どうぞ。」


洸夏「お母さんみたい。」


明結「頼りになるね。」


奏那「えー!最年少なんですけど~!」


明結「ふふ」


咲希「笑った~!可愛い~!可愛いよ、明結~!」


明結「や、やめて、髪の毛くしゃくしゃしないで……!」


明結、誕生日おめでとう!いつもどこか控えめだけど、ダダ漏れなアイドルに対する愛!大好き!

明結ちゃん、お誕生日おめでとう!いつも振り付け完璧で、努力家な明結ちゃん!尊敬しています。

明結ちゃーん!ハッピーバースデー!もっと明結ちゃんのこと知りたいよ~!!

明結ちゃん、お誕生日おめでとうございます!アルカンの絶対的リーダー!頼りにしています!

明結ちゃん、お誕生日おめでとう!いつも私たちのことをよく見ててくれてありがとう。ほんとはもっと、明結ちゃんのために生きてほしいけどね。

明結ちゃん、お誕生日おめでとう。いつも明結ちゃんの優しさに甘えてばっかりで、ごめんね。たまには私たちにも甘えてほしい。

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