『巳海ちゃん、お誕生日おめでとう!』

 ここは愛里あいりのお気に入りのケーキ屋さん。


店員「いつものチョコレートケーキでよろしいですか?」


愛里「はい。あと、今日はこれの予約も。」


店員「お誕生日ケーキですね、ありがとうございます。種類が5種類ありますが、どれに致しましょう?」


愛里「え……どれがいいかな。」


帆夏ほなつ「どれも可愛いね!うーん……でもこの青いのが爽やかで、巳海みうみさんに似合ってると思う!」


愛里「あー、たしかにぃ。」


店員「そちらはベリーを多めに使ったケーキです。」


帆夏「ベリーなんですね!」


愛里「巳海は好きな食べ物とか特にないから、よく分かんないなぁ。」


帆夏「ふふ。なんでも喜んでくれそうな気もするけど。」


愛里「まぁね~。じゃあ、これにします。」


 そして、5月24日。レッスンが終わると、愛里がリュックからクラッカーを出した。


パンパーンッ!!


巳海「うわぁっ!?何!?」


愛里・帆夏「お誕生日おめでとう!!」


巳海「え!!うそ!」


愛里「はい、誕生日ケーキ。」


巳海「えっ、ケーキ丸ごとプレゼント!?」


帆夏「この後、愛里さんのおうちで食べることになっております。」


巳海「ほわっ!?」


愛里「ふふん」


巳海「あっ……あ、ありがとう。」


愛里「あれ?あんまり嬉しくない?」


巳海「いやいや、めちゃくちゃ嬉しい。なんか……こんな、トリッキーな祝われ方すると思わなかったから……」


帆夏「初めて巳海さんのお誕生日が祝えて嬉しい……!」


巳海「え~、ありがとう~!」


 十数分後。3人は愛里の家に到着した。


帆夏「お邪魔します!」


愛里母「はーい、いらっしゃい!巳海ちゃん!お誕生日おめでとう!」


巳海「うわわ、ありがとう~!」


愛里「よし、食べようケーキ。早く食べたい。」


巳海「あはは、うん、食べよう食べよう!」


テーブルに美しいケーキを広げる。


帆夏「ろうそく、19本立てる?」


巳海「いやいや恐ろしい!3本でいいよ!」


愛里「なんで3本?」


巳海「Dynamic♥Heartダイナミックハートの人数。」


愛里「わお。」


帆夏「ロマンチックだね!」


巳海「えー……?」


愛里「照れてる。」


帆夏「よし!3本立てられたよ!」


愛里「それでは歌います!」


愛里・帆夏「ハッピーバースデートゥーユー!ハッピーバースデートゥーユー!ハッピーバースデーディア巳海~!ハッピーバースデートゥーユー!!」


巳海「ふ~!!」


愛里「わー」


帆夏「お誕生日おめでとう!」


巳海「わー!ありがとう!嬉しいよ!」


愛里「はい食べよう。」


巳海「あはは、はいはい」


帆夏「切り分けるね!」


愛里「私も切る。」


巳海「だーめ。自分のを大きくするでしょ。」


愛里「えへへ」


巳海、お誕生日おめでとう!いつもありがとう!好き!

巳海さん、お誕生日おめでとう!来年も再来年も、私にも祝わせてくださいね!

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