第8話『#Sweets Angel』
トゥインクルエンターテインメントの事務所に入っているカフェで休憩を取ろうと思ったら、
「お疲れ様です。」
「はい。皆さんは?」
萌美「私たちもダンスレッスンの後で、休憩中です。」
「ダンスレッスンはどうでしたか?」
遥「難しいよぉー!全然分かんない!学校の勉強と同じくらい分かんない!」
萌美「む、難しいよね……」
佳子「はい。けど、頑張らないと!」
遥「うー、頑張るよぉ」
「
萌美「DEMUREかぁ……」
佳子「ちょっぴり怖いですよねぇ。」
遥「分かる~」
萌美「……私は、
「
萌美「はい。中学校の先輩なんです。とっても優しくて……憧れの人です。」
萌美さんが恥ずかしそうにそう言った。そういう頼れる先輩がいるのは、いいことだ。
佳子「私は
「そうなんですか!?世間は狭いですね!」
佳子「はい!よく、アイドルのレッスンの話もします。でも、天音ちゃんもダンスを覚えるのには苦戦しているみたいで……」
遥「だって苦手なものは苦手だよぉ~……。メルちゃんに聞いたら分かるかなぁ。」
「メルちゃん……?」
遥「
「そうなんですね!」
萌美「世間は狭いなぁ、ほんとに。だったら、千翼先輩と同じユニットが良かったなぁ……」
遥「私たちは嫌なの?」
萌美「えっ、いやいや、そうじゃなくて!千翼先輩のこと追いかけてアイドルの世界に入ったから……っていう、意味です。」
遥「へ~!追いかけてきたんだ!」
萌美「う、うん。」
佳子「大好きなんですね!」
萌美「うん、大好き。」
遥「いいねぇ、可愛い、今の萌美ちゃん。」
萌美「えっ、あ、そ、そう?」
遥「恋する乙女は可愛い!」
萌美「こ、恋とかではないけど……」
佳子「そうなんですか?恋する乙女の瞳でしたよ?」
萌美「えっ、そ、そうなの?そうでした?」
「まぁ、そうですねぇ。大好き♡っていう感じでしたけど……」
萌美「え~、ふふ、恥ずかしいなぁ」
頬を赤く染める萌美さん。#Sweets Angelはまだまだ他人行儀、初めて同じクラスなった人との4月頃の距離感。もう少し人間関係の構築に時間がかかりそうだ。
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