プロローグ~鮮やかな未来~

 アイドル事務所「ブリリアント」の、とある会議室に集められた、ブリリアントの2ユニット。


咲希さき「く、ぁ……はぁ~、眠。」


洸夏こうか「分かる~、この時間って眠くなるよね~!」


天音あまね「分かります……!」


瑚橙こと「……生理的欲求には、逆らえない……」


奏那そなあいちゃんや明結あゆちゃんも、居眠りしたりする?」


藍「あ、ありますよ、もちろん、うとうとって、しちゃって……」


明結「うーん、私はあんまりないかなぁ。」


紅石あかし咲希さき胡橋こばしあい葉室はむろ洸夏こうか緑川みどりかわ天音あまね朱桃しゅとう奏那そな伊東いとう瑚橙こと紫野しの明結あゆ。この7人で構成された、個性派虹色アイドルユニット、ARC-EN-CIELアルカンシエル


雨鐘あかね「はぁ~、居眠りせえへんとか偉いなぁ!私なんか高校生のときは常に寝とったみたいなもんやわ。」


銀杏いちょう「雨鐘の場合は、ほんとに笑えないくらいずっと爆睡。毎日ネタ書いて、夜更かししてたもんねぇ。」


柚木ゆぎ雨鐘あかね柚木ゆぎ銀杏いちょう。この2人で構成された、大阪発の双子アイドルユニット、ラフターツインズ!!


咲希「ラフツイのネタ、見てみたいなぁ。」


銀杏「嫌。絶対に見せない。おもろないって顔されて終わりだし。」


洸夏「え~、そうかなぁ。2人の普段の会話とか、私めっちゃ好きよ?」


咲希「分かる分かる!」


奏那「でもさぁ、雨鐘ちゃんも銀杏ちゃんも可愛いから、アイドルも正解だったんじゃない?」


雨鐘「いやほんまに私もそう思うで。」


銀杏「何言うてんねん。あほちゃうん?」


ガチャリとドアが開いた。


「遅くなりました、すみません!」


咲希「あ、マネージャーじゃん!」


洸夏「おひさ~☆」


雨鐘「あ、そういえば私ら、マネージャーに呼び出されとったんやっけ。」


銀杏「何忘れてんの。女子会じゃないからね。」


「相変わらず、アルカンとラフツイは仲がいいんですね。」


洸夏「同年代だからね~♪」


雨鐘「よう一緒に自主練したりするんやで!」


「そうなんですね!では、早速本題ですが……」


雨鐘「えー!ほんまにー!?嘘やん!?」


銀杏「いやまだ何も言ってないわ。」


奏那「も~、静かに!」


「……今年のHiH IDOL FESTIVALの出演者が決まりました。」


咲希「あ~、もうそんな時期か!」


「ブリリアントからは、ARC-EN-CIELアルカンシエルとラフターツインズ!!の2組が出演させていただきます。」


洸夏「え゛!?」


天音「あ、ある、あるかん、ARC-EN-CIELって、私たちですよね!?」


瑚橙「……信じられない……」


銀杏「前座?」


「いえ。ガッツリ、メインキャストです。」


銀杏「ほんとですか!?すごいな。」


雨鐘「ついに初ライブ!しかもあの、エイチフェスやで!?」


藍「す、すごい第1歩です……!」


明結「……うん。大チャンスが回ってきたよ!」


咲希「やったね~!」


奏那「みんな真面目に練習しないとだよ!特に咲希ちゃん!」


咲「え~!?なんで私~!?」


HiH IDOL FESTIVALまで、あと7ヶ月。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る