4話 昔の約束覚えてる?
目覚めてから1週間が経った。この1週間は検査に続く検査の数々で、正直落ち着いて休まる余裕もなかった気分。……まあ、10年仮死状態・昏睡状態だったわけだし色々調べられるのは仕方ない事だけど。
あ、肝心の検査の結果だけど。……流石母さんのコールドスリープ装置と言うべき何だろうか?どれだけ調べても調べても……異常は見られず至って健康体。寧ろ健康体過ぎてお医者さまに逆に不審がられてたレベルだったそうな。結局1週間の検査の後、荷物をまとめてスピード退院することになった。
ただ……無事に退院は出来たけど、10年寝たきりだった反動は多少なりともあるもので。
「ごめんねぇ琴ちゃん。お世話させちゃって。まさかこんなに衰えてるとは思わなかったよ」
「ううん。良いの、謝らないで。仕方ないよ」
車椅子に乗せられて、後ろからゆっくり押してくれる琴ちゃんに謝る私。仮死状態にされて細胞の壊死やら何やらはほぼ免れていたそうだけど、それでもやっぱりすぐに身体が動くわけじゃなかった。
結構筋肉は衰えていて、まずまともに一人では歩けなかった。つーか歩くどころか立つのも厳しい。当面長距離の移動は車椅子で、日常生活も自立出来るようにリハビリは必須だそうだ。
「お姉ちゃんは、私を命をかけて守ってくれた。だから、今度は私の番。大丈夫、衣食住全部まとめて私がお姉ちゃんの身の回りのお世話をするよ」
「かたじけない。……なるべく頑張ってリハビリするから。少しでも早く琴ちゃんの負担、減らすからね」
肉体年齢も、一応実年齢もまだまだそんな歳ってわけじゃないのに……妹分に介護されちゃうとかなんだか恥ずかしいなぁ……
なんて事を考えてた私に。琴ちゃんは何を思ったのか私の耳元へ美しくなったお顔を近づけて、こんなことを囁きだす。
「気にしないでいいんだよお姉ちゃん。ずっと動けなくても大丈夫……私が、お姉ちゃんの手足になる。ずっと、ずぅっと……お姉ちゃんのおそばでお世話するから。もっと甘えて。私を頼って。私に依存して…………私たちはパートナー。パートナーってものは支え合うものなんだよ」
「ひゃわ……っ」
み、耳に吐息がかかる……!すぐ側には私の理想とも言えるめっさ推せる美女の顔……!ほのかに香る香水と、琴ちゃん自身の甘い香りが鼻孔をくすぐる……!ちかい、ちかいちかいちかい……!?
「さ、流石にいつまでも頼りっぱなしってわけにはいかないかなー!?お、お姉ちゃんとしてのプライドあるからねー!」
「ふふ、お姉ちゃんの照れ屋さん♡いつでも頼っていいんだからね」
慌てて目を逸らして琴ちゃんの魔の誘惑から逃れる私。ほ、ホント……心臓に悪い……!
「ああ、お姉ちゃん。着いたよ、この家」
大人になった琴ちゃんの一挙一動にドキマギしながらも、気づけば目的地に辿り着いていた。琴ちゃんのお父さんたちが私のリハビリ兼琴ちゃんの通勤に便利なようにとわざわざ用意してくれた……立派な新築の一戸建て。今日からここで、琴ちゃんと暮らすんだ私……
「とりあえず外にいるのも何だし……入ろっかお姉ちゃん」
「う、うん。そだね……お、お邪魔しまーす……」
「ふふ、違うよお姉ちゃん。ここは、今日から私と小絃お姉ちゃんのお家。お邪魔しますじゃなくて――ただいま、だよ。はい、もう一度」
「へ!?あ、ああうん……た、ただいま……」
「うん、良く出来ました♡」
なんてことを言いながら、琴ちゃんは私を家の中へと連れて行く。こうして、私と琴ちゃんの共同生活が始まった。
◇ ◇ ◇
突然始まった琴ちゃんとの共同生活は。当初私が想定していたその100倍、辛く厳しいものだった。
……自分好みの美人さんとの共同生活に何が不満なんだ?とか。うらやましい代われ贅沢者め!とか。ひょっとしたら非難されるかもしれない。でもね……マジで、辛いんだ…………何が辛いのかって?決まっている――私の中の理性とのバトルがだよ……!!!
「――お姉ちゃんごめんね。流石に車椅子で移動するって想定してなかったから、家の中では車椅子から降りてもらう事になるの。だから……」
「あ、いいのいいの。そんなの当然だよ。なら、ここからは頑張って手すりに掴まって歩いて――」
「だから……ここからは、私がお姉ちゃんを運んであげるね」
「ほぇ……?……って、ちょちょちょ……ちょっと琴ちゃん!?な、なに……何してんのぉ!?」
「あっ。こーら。お姉ちゃん、ジッとしてないと危ないよ?落ちちゃうよ?」
「な、なんで……なんでお姫様抱っこ!?や、やめて重いよ恥ずかしいよ……!?」
「重くない。というか……軽すぎる。やっぱり大分痩せたんだねお姉ちゃん。これからいっぱい食べさせなきゃね……」
「お、おーろーしーてぇええええええ!!!??」
まず、家の中では移動する度に琴ちゃんが私をお姫様抱っこするようになった。琴ちゃん曰くお姉ちゃんはまだまともに歩けないからだとか……抱っこする度に凜々しく美しくイケメンなお顔が私の目の前にアップで映るし、マシュマロみたいなおっぱい当たってるし、そもそもこのお姫様抱っこってシチュ自体が刺激強すぎるし……
「――お姉ちゃん、夕ご飯出来たよー」
「お、おぉ……!す、すっごい豪勢!これ、琴ちゃんが作ったの!?」
「えへへ。ホットケーキしか作れなかったあの頃とは違うのです。頑張ってお料理覚えたんだよ」
「美味しそう!これだけ作れたら、もういつでもお嫁さんになれちゃうね。家事万能のお嫁さんって素敵だと思うよ私」
「お嫁さん……素敵……や、やだお姉ちゃんったら、そんなに褒めないでよ照れちゃうよ♪そ、それよりお姉ちゃん。いっぱい作ったしいっぱい食べて元気になろうねっ!」
「そうだね。じゃあ早速頂こうかな」
「うん、任せてね――はい、あーん♪」
「……へ?」
「あーん、だよお姉ちゃん。はい、お口開けてねー」
「…………い、いやあの……琴ちゃん?何してんの……?」
「???だから、あーんしてるの。お姉ちゃんは10年もご飯食べられなかったんだし。身体も動かしにくいでしょ?お箸持つのも辛いだろうし、食べるタイミングも調整しないといけないの。だから私があーんしてあげようと思って」
「な、なるほど理にかなってる……で、でもさ琴ちゃん!流石にあーんはダメだと思うんだ私!」
「???あーんはダメ?なんで?…………あ、わかったそういう事ね。ごめんなさい、うっかりしてたよ」
「うんうん、良かった。わかってくれて何よりだ」
「噛む力もまだ万全じゃないよね。大丈夫だよ、私が代わりに咀嚼してあげる。そして……口移しで食べさせてあげる♡」
「ちがう、そうじゃない」
食事の時間になれば、あーんを強制してくるようになった。琴ちゃんの手で作られた手料理を、琴ちゃんの手で私の口に入れないと気が済まないらしい。恥ずかしくて何度か拒否したけれど、結局琴ちゃんの熱意に負けてあーんさせられてしまう私。
大人の女性に、あーんなんてされるなんて……まるで恋人同士がやるような甘いシチュエーションに。私は折角琴ちゃんが作ってくれた手作りのお料理の味がわからないくらいテンパってしまっていた。
「――お姉ちゃん、お風呂沸いたよー」
「はーい、ありがとー琴ちゃん!いやぁ、病院では清拭しか出来なかったから。お風呂楽しみしてたんだー私♪」
「ふふ……だよね。じゃあ、今日はいっぱい楽しんでね。それじゃ――一緒に行こっか」
「え?行く?一緒?……あ。琴ちゃんから先に入る?ならお姉ちゃんは後からでも……」
「一緒に、だよ。私も入る――お姉ちゃんと一緒に」
「…………いっしょに?」
「当然でしょう?10年ぶりのお風呂。まだ身体も本調子じゃないし。まともに動けない。溺れたりしたら大変。だから――私もお姉ちゃんと一緒に入る」
「…………」
「身体も私が洗ってあげるね。……大丈夫、痛くはしないから。優しく、してあげるからね」
「…………」
「って――お、お姉ちゃん!?は、鼻血鼻血!?どうしたの!?のぼせたの!?まだお風呂、入ってないよ!?」
そして……しまいにはお風呂にまで付いてきた……いくら何でもこればかりは一人で入ると抵抗を試みたけど。琴ちゃんは許してくれなかった。お風呂での事故を甘く見ちゃいけない、怪我したりのぼせたり溺れたりしたらどうするのと逆に説得されて……
最終的に再びお姫様抱っこでお風呂に強制連行され、あれよあれよという間に……すっぽんぽんに脱がされ、琴ちゃんも脱いで……全身くまなく洗われ……そして……は、はだかで……抱きしめられた状態でお風呂に入れさせられて……
「…………み、身が持たねぇ……身というか、精神が持たねぇ……」
ベッドに倒れ込み思わず弱音を呟く私。最初に琴ちゃんが宣言した通り、衣食住全て琴ちゃんがお世話してくれる。至れり尽くせりな一日だったけど……私は疲労困憊になっていた。
くそぅ……辛い、つらいよぅ……なんなの?なんなのこの生活……!?
「黒髪ロング……スタイル抜群……美人なお姉さん……その上性格も最高で、そんな人が私に尽くしてくれる……タイプ過ぎる……私の究極の理想が……形になってる」
…………告白しよう。薄々お気づきになられたかもしれないが……私、音瀬小絃は……女の人が大好きだ。あ、別に男性が嫌いってわけじゃなくて。単純に……好意だったりドキドキしたりする相手が女性ってだけの話だ。
初恋の人は琴ちゃんのお母さんだったし。今までいいな、って思う相手は全員年上の女の人だった。今回のこの共同生活だって、相手が琴ちゃんでなければ……素直に喜んでいた事だろう。甘えて、抱かれて、そんでもって色んな事をしたいしされたい――
「けど――大事な、大好きな……守るべき従姉妹を……そんな目で、見れるかよぉおおおお!!!」
大きくなった琴ちゃんは、私にとっては相当の毒だ。無自覚に昔の距離感でくっついてくるし、抱きついてくるし……ついさっきは裸になって私を洗うし…………なまじ理想の女性に成長してくれたお陰で、つい私は欲望にまみれた最低な目で見そうになる。
そして、そんな目で大事な妹分を見ているという自分の浅ましさで死にたくなる。
「……このままじゃ、ダメだ」
下手をすると自分の欲の抑えが効かず、琴ちゃんに手を出してしまいかねない。そうなる前に……手を打とう。
嫌われてでも引かれてでも。ここはちゃんと正直に言うんだ。自分がこういう性癖の持ち主だって事を。そして……あまり無防備な事をしないようにって注意しよう。
「――お姉ちゃん、どうかしたの?もしかしてお疲れかな?」
「琴ちゃ……ブフッ!?」
そう決意した折、タイミング良く琴ちゃんがお着替えが終わり部屋へと入ってくる。起き上がり説明をしようとした矢先に私が見たものは、透け透けな大人のネグリジェに着替えた琴ちゃんの姿だった。
ぐぅ……また……この子は、こんな危険な格好をして……!
「あ、あのね琴ちゃん!お姉ちゃんからちょっと色々言いたい事があります!」
「?うん、なぁにお姉ちゃん?何でも言ってよ」
「あ、あのね――」
もう我慢も限界だ。私は琴ちゃんに事情を説明する事にした。自分の性癖の話、琴ちゃんをいかがわしい目で見始めている話。そしてこのままだと取り返しの付かない事になるから……過激なスキンシップはダメって話を、嫌われる覚悟でしてみた。
琴ちゃんはその間、ただ静かに私の話を黙って聞く。そして私がどうにか説明を終えたところでようやく口を開いた。
「……つまり、お姉ちゃん……私に欲情してるって事?大人になった私に興奮しちゃって……たまらなくなったって事?」
「ひ、平たく言うと……そうなる。だ、だからさ琴ちゃん。もう今日みたいな事は安易にはしない方が――」
あーあ。バラしちゃった……これでもう、私の事慕ってはくれなくなるだろうな……そう思いため息を吐く私を前にして。琴ちゃんは何故か満面の笑みを浮かべ。
「…………うれしい♡」
「うん、そうだよね。嬉しいよねこんな気持ち悪い私は……ごめんね琴ちゃ――うん?……嬉しい?」
え?ちょっと待て?今琴ちゃんなんて言った?嬉しい……?聞き間違いか……?困惑する私をよそに、琴ちゃんはあろうことかネグリジェをはだけつつ……私にゆっくりと迫ってきた。
「そっか……私の事、そんな風に思ってくれてたんだ。……ふ、ふふ♪誘惑、ちゃんと出来てたんだね」
「こ、琴ちゃん?何を言って……」
「心配だったんだ。努力はしてきたけど……ちゃんとお姉ちゃんが私の事、そういう目で見れるような……素敵な大人の女性になれたのかって。お姉ちゃん、全然私に手を出さないんだもん。もしかして、好みの女性のタイプが代わったんじゃないかって心配だった。でも……杞憂だったんだね。……ふふ、我慢してたんだね。私と同じように、我慢してたんだ?我慢しなくて良いよ。言ったでしょう?何でも私に任せてって。大丈夫……私が、お姉ちゃんの欲望受け止めてあげるから……」
そう言って、舌舐めずりをしながらそっと私をベッドに押し倒し。蠱惑的な目で私の全身を舐めるように見つめて……そうしてゆっくりと私が着ていたシャツに手をかける。
琴ちゃんはひとつひとつ、ゆっくりと。丁寧にボタンを開けていき。そして開いたシャツの隙間へ、自分の手を差し込んで――
「す、ストーップ!!!!」
「ゃんっ…………お姉ちゃん?」
やばい、やばいやばいやばい……!?取り返しの付かない事になるその前に、私は上手く力の入らない身体に鞭を打ち。どうにか琴ちゃんを押しのける。
「どうしたの?されるの、嫌?……あ、ごめん。もしかしてされるよりもしたい派だったりする?」
「ちっがーう!!!な、なにやろうとしてたの琴ちゃん!?だ、だめよこんな……こ、こういうのは……大好きな人と……恋人同士ですることであってだね……!?」
「???何言ってるの?私、お姉ちゃんの事大好きよ?それに……私たち、恋人同士どころかもう結婚もしたじゃないの。何が問題だって言うの?」
け、結婚って……あれ!?ま、まさか琴ちゃん……あの私の冗談、真に受けてた!?と、と言うか……琴ちゃん?もしかして知らないの?女性同士の結婚は……この国では……
「待てよ?ひょっとして……」
ふと私は思い出す。まさかだとは思うけど琴ちゃん……あれか?昔、私が結婚って何かを琴ちゃんに教えた時、ハッキリと『女の子同士では結婚出来ない』と言わなかったから……間違って覚えてしまったのか?
いかん、だったら今すぐ訂正しておかないと……!
「あ、あのね琴ちゃん。お姉ちゃん、今から琴ちゃんに大事なお話をするよ。昔琴ちゃんに大事な事を教えなかった私が悪いんだけど……この国の法律ではね、女性同士。それから男性同士の結婚は――」
「…………ああ!やっとわかった。そっか、そうだよね。なんだかお姉ちゃんと話が時々かみ合わないから変だなって思ってたけど……そういうことか。お姉ちゃん知らないハズだよね」
と、私が説明しかけたところで。琴ちゃんは何かに気がついた様子を見せる。え?なに、何?
「あのね、お姉ちゃん。教えてあげるね。この10年で法律が大きく変わったんだ。結婚年齢は調整されて……今では男女ともに、18歳から結婚が出来るんだよ」
「あ、そうなの?で、でもそれとこれとは別の話で……」
「そして次が私たちにとって大事な話なんだけどね――
今はね、お姉ちゃん。女性同士、男性同士の結婚が認められてるんだよ」
「…………ぱーどぅん?」
…………今、なんと?
「そっかぁ……じゃあお姉ちゃんのこの間のはプロポーズじゃなかったんだね。残念。まあ、なんとなく反応的に薄々そうじゃないかとは思ってたけどね」
なんだかすっきりとした表情で、琴ちゃんは笑う。一方の私はただただ困惑するのみ。
「でも…………ふふ、もう遅いよ。こんなに私に想わせてといて……逃がしてあげないんだから。この前のがプロポーズじゃないなら、好都合。元々私からお姉ちゃんにするつもりだったもんね」
「なに、を……?」
「お姉ちゃん。昔した約束……覚えてる?」
やく、そく……?
「私は一字一句、ちゃんと覚えてる。お姉ちゃんね、こう言ったんだよ」
『もしも琴ちゃんが――琴ちゃんママみたいに私好みなボンキュッボンでスタイル抜群で黒髪ストレートで凜々しくて美しい――そんな魅力的な大人の女性になって。そして……大人になっても私を大好きだって気持ちがなくならなかったら。その時は私と結婚しよっか』
「ってね!」
「…………」
……言いました。はい。
「お姉ちゃん、私……お母さんみたいにお姉ちゃん好みの大人の女性に、なったよ?ボンキュッボンでスタイル抜群で黒髪ストレートで凜々しくて美しい、そんな魅力的な女性になったよ。……そして。大人になっても、お姉ちゃんへの大好きって気持ちはなくならず。寧ろ強く、強く想えるようになったよ」
「あ、あの……えと……」
「だから、ね?良いよね?ふふ♪約束、破らないよねお姉ちゃん」
私は……なんという約束を……
「それじゃあ改めて言わせてもらうね。――お姉ちゃん、結婚しよう」
姿勢を正し、大好きなその素敵なまなざしを私に向け。私に一世一代のプロポーズをしてくる琴ちゃん。私はただ、固まってしまって声が出せない。
「今はまだお姉ちゃん困惑しててすぐにはお返事出来ないと思う。ふ、ふふ……大丈夫、急がないよ。そもそも……いくら18で結婚出来るようになったと言っても……誕生日を迎えた年度の3月31日を過ぎないと出来ないって決まりだからね」
くすくすと私の反応を笑い、そして琴ちゃんは私をぎゅっと抱きしめて……耳元でこう囁いた。
「だから……来年4月1日までがタイムリミット。覚悟しておいてねお姉ちゃん。それまでに私……お姉ちゃんの事、とことん誘惑する。そして……身も心も、全部堕として。正真正銘、私のお嫁さんにするんだから♡」
「お……お手柔らかに……」
私はただ、その天使のような小悪魔の囁きに。そう返すしか出来なかった……
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