第10話 調味料

翌朝

「ふわーよく寝た」

パンと目玉焼きとミルクで朝食をとる。

(今日は冒険者ギルドに行かず、この世界の調味料について少し調べてみよう。)

複数の店をまわってみたがマヨネーズは売ってないようだ。

とりあえず必要そうな材料を買いマヨネーズを作成してみよう。

マヨネーズの材料、塩、酢、卵、植物油を購入して全部まぜてマヨネーズを作る。

味見をしてみると

「いつも食べてたのと違うな」

今度は塩、酢、卵の黄身、植物油をまぜてマヨネーズを作る。

(うん、おいしくできた。これなら満足いく出来だ)

どの程度の日数鮮度を保てるかわからない。食品保存試験を依頼しておこう。

食品保存試験とは食品を一定の時間、一定の温度で置くことによって、においや外観、腐り具合をみて食用に適する基準かどうか判断する。

「この世界の基準で賞味期限を設定してもらったほうがいいな」

(結果が出るまで時間がかかるだろう。マヨネーズは今度商業ギルドを通して販売してもらえば定期収入に繋がるはず)


 自分の使うマヨネーズに関しては魔法で・・「キープフレッシュ マヨ」これで鮮度を永久に保つことができる。

「スペースストレージ」謎の黒い空間に収納しておこう。

(販売用マヨネーズに鮮度を永久に保つことができる魔法をいちいち付加するのは骨が折れるし、そもそも売れ行きに問題が生じる。消費期限が無いとなかなか新しいマヨネーズを買ってもらえなくなるからな)

とりあえずマヨネーズはこれくらいでいいか。


メシアギルドでこしょうの作成は難しいので一旦保留。


トマトケチャップの作成

 トマトケチャップはトマトを加熱してこし、低温で煮詰める、玉ねぎ、にんにく、赤唐辛子、水、酢、塩、砂糖少々これらを混ぜて作る。

 ケチャップに関しては今は販売用でなく、個人で食べる分として「キープフレッシュ トマトケチャップ」永久保存の魔法をかけて謎の黒い空間に保管。

 ケチャップも完成だ。

(今後ケチャップの販売を行うのであれば他の国で行おう。その方が多方面で顔が利くようになる)


 魔法について(回復魔法は除く)

 ゲームの中の魔法は初級、中級、上級、最上級の4段階。

属性は火、水(氷を含む)風、雷、土、光、闇の七属性にわかれている。

 

扱える属性は基本的に素質(生まれつき持っている性質)が関係しており、一人一属性が基本で、二属性扱える者も極まれにいるという程度。


炎の魔法使い であれば、初級と中級の火属性魔法が使える魔法使い(基本職)となる。


 魔法使い(初級、中級魔法が扱える)は基本職であり、基本職の他に上級職、最上級職がある。

 最上級職はマジックキャスターが該当し最終イベント世界独自のもののようだ。

エンネア・ゼロだけがこの職につけたようで特別な職といえる。


 キープフレッシュ マヨ(保存魔法)、ロウフライング(低空飛行)といった空を飛ぶ魔法、スペースストレージ(収納魔法)もエンネア・ゼロにしか使えない。


 全属性の魔法が使え、自分にしか使えない魔法をも持っているエンネア・ゼロはやはり特別な存在である。

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