大学時代の主要成分(廃人譚)


 どうも、廃人たんの穂刈です。



 大学時代は暗黒の時代。そう言える理由が三つあります。



 まず一つめ。何より


 女 子 大 へ 進 学 し て し ま っ た こ と


 これが暗黒時代の幕開けでした。



 端的に言うと、めっっっっちゃくちゃつまらなかったんです。


 興味のない学部に興味のない人たち。

 授業なんて、まず必修にて「女性の権利拡大について」「女性差別について」などなどを取り上げていらっしゃって。


 私、こういうの嫌いなんですよね……。


 もちろん「女だったら~」とか「女のくせに~」とか言われて嫌な思いをしたことは何度もあるんですが、声高らかに「虐げられている!」「差別を受けている!」って騒ぎ立てることは好かんのです。


 生物学上の女に生まれ落ちてよかったことといえば、おじさん相手に契約を取りやすくなる点くらいかなぁ。


 というわけで、「女」を大々的に取り扱う大学に入ってしまったことは失敗でした。



 若者諸君、「とりあえず大学行ってみよう」じゃなくて、ある程度考えた方がいいですよ……と、老婆心ながら添えておく。




 さて暗黒時代案件二つめ。


 大学そっちのけで、バンド活動にハマってしまいました★



 あの大学を選んで唯一よかったと思ったのが、軽音部があること。


 私はギターからベースへ転身したんですが、音楽を奏でるって面白い。


 そしてバンド練習をする「スタジオ」がまたハードボイルドな感じで、雰囲気がかなり好きだった。


 アンプ(音を大きくするスピーカー的なもの)に繋げて、エフェクター(音を変えたりするやつ)をガンガン経由させて、いざ。

 ギター・ベース・ドラムの協奏曲の始まりだ。ヴォーカルはもちろんマイクで大音声。狭い室内で跳ね返りあう音を浴びるのが、とっても楽しかった。 


 練習前後は待機室的な場所にして、煙草を楽しみながら雑談。実はこの時間が一番好きだったりしました。


 それからセッションライブも何度かやったなぁ。他の大学のメンツとライブを開催して、チケットノルマを低くしてた。



 当時名古屋・今池のコインパーキングでベースを背負って『エルシド』へ向かう金髪ミディアムヘアを目撃した人がいるとすれば、それはおおむね私です。

 ライブは専ら新栄の『ムジカ』で行っていました。


 退屈な大学生活に光を差してくれたのがバンドでした。でも廃人と化すレベルだったから生活としては駄目な部類。




 さあ、最後です。

 これが最悪最低の廃人生活、すなわちクライマックスです。


 ネトゲにハマりました。



 ネトゲ……すなわち、ネットゲーム。オンラインでチャットをしながらゲームをプレイするというもの。


 今のスマホゲームにはほとんどこのオンライン機能があると思うけど、当時はまだガラケー期。私がハマっていたのはパソコンゲームです。



 ゲームなんてずっとやっていなくて遠ざかっていたのに、弟に勧められたことでその世界に踏み入れてしまった。

 『テイルズウィーバー』というゲームです。ちなみに今もやってます。


 ここからの生活は大変。


 毎日朝までゲームに接続していて、ひたすら自分のキャラクターを強くしたり、クラブ仲間とチャットしたり(クラブという機能はユーザー同士で繋がれるサークルみたいなもので、私はあるクラブのマスターでした)。


 みんなで協力していると自分の所属するクラブが強くなり、やがてクラブ対クラブの大人数バトルができるようになります。


 特定の曜日の22時から。


 でも、当時していたバイトは21時45分頃にしかあがれません。


 家へ帰るのには、どれだけ急いでも20分かかる。


 無理。



 というわけで、私のID・パスワードを使って弟が事前にログインし、クラブ対クラブの戦いを始めておく。

 そして私が途中から交代する。


 わざわざそんなことまでしていました。



 朝6時過ぎまでプレイしていると、朝ごはんを食べて、また昼過ぎまでパソコンの画面に張りつきます。


 そう、私は大学をサボってネットゲームに没頭していたのです。


 立派なネトゲ廃人です。




 つまり私は、女子大の退屈さをバンドで埋め合わせ、ネットゲームに肩まで浸かり、廃人と呼ぶにふさわしい状況に自分を追い込んだのです。



 ちなみに後悔してるのは女子大入学くらいで、バンドやネトゲに関しては



 後 悔 は し て い な い




 以上!

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