生まれてから活字を好きになるまで(奇声譚)
それはもう田舎と呼んで問題ないという地域に生まれ落ちました。
どうやら私は、歩くより話す方が早かったそうです。
とはいえ初めて言葉を発する際に、立つことはできたそうな。
私が立ち上がって、最初に言った言葉は
「カッパ!!!!!!」
アレのことでも、はたまた別のアレのことでもありません。
私の言う「カッパ」とは、「ポ〇リスエット」のことだったそうです(指さして発声したから)。
だってポ〇リ今でも好きなんだもん。仕方ないじゃん。
そうそう
その後、もう一つ言葉を発しました。
第二声は、
「ぎほちやー!!!!!!!!!!」
註1:「ぎ」…… 牛乳
註2:「ほちやー」…… 欲しいよう
註1 + 註2 = 「牛乳を寄越せ」
その後、私はみるみるうちに多くの言葉を話すようになり、ついにはこんなことまで言えるようになります。
(宅配便業者さんに対して)「お茶でも飲んでけば?」
なんと破廉恥な!
私はどうやら軟派な幼少期を過ごしてきたようです。
幼稚園に通うと、文字も読めるようになってきました。
私が誕生した際に
両親がしつらえてもらった、とある絵本があったのですが(主人公を子供の名前にできるという世界で一つだけの本。そんなんあるなんてすごいよね)
それは分量が多すぎて、まだ読めません。
でも『エルマーのぼうけん』なら読めるようになりました。
そして小学時代。
私は国語(小学生レベル)が得意な子供に成長しました。
進級時や前後期の境目など
区切りごとに配布される国語の教科書ですが
私は受け取った日のうちに全て読みたくてたまりませんでした。
知らない漢字があっても、教科書は親切にも新出漢字を掲載してくれている。
それにまあ、よく分かんなかったら適当に大人に聞けばいいし。
だから私は読めました。
読んでみると……
タノシィーーーー!!!!
『エルマーのぼうけん』から薄々勘づいてはいましたが、
どうやら私は大の物語好きのようです。
宿題に出される音読に限って言えば、あれはなかなかに嫌いだったけど。
だって活字を追いながら声に出して読んでると、内容頭に入ってこないもん(分かる人いる??)。
でもまあアレはアレでイントネーションを正したりするいい機会だよね、うん。
ちなみにこの頃には自分が主人公のオリジナル絵本も読めるようになっていました。
そんなわけで、小学時代から活字は好きでしたとさ。
ちゃんちゃん。
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