第119話 ダンジョンはクリアした
短めです。
―――――
アガルタダンジョンはつつがなくクリアした。
火属性がメインのダンジョンであったため、水属性が強いシュラが無双してあっさり最下層である15層目に到着。
ダンジョンボスのフレアドッグが群体型で実質モンハウだったのは驚いたが、終始属性的に有利だったシュラ無双によって苦戦することなく勝つことが出来た。
一応、属性的に不利なぷらてあと朱鞠は事故が怖かったから、ギルドに預けていたんだがあの感じなら連れて行っても問題なかったかもしてない。
アガルタダンジョンで手に入れることにのできた素材は火属性であったり、鉱石系の物が多かった。
いい素材が手に入ると聞いてきいたわけだが、シュラたちに有用そうな素材はあまりない感じだ。確かにいい素材だとは思うんだが、そもそもプレイヤー的にいい素材と言えば武器などの装備に使える物であって、テイムモンスターの成長用素材としていいかどうかは別なんだよな。
火属性のテイムモンスターが居れば使えるから話は別なんだろうが。
とりあえず今回手に入れた素材は倉庫へ入れておいて使い道が出来たら使うことにしよう。
それと前から結構手に入っている食材系素材。今回も結構な数が手に入ったのだがこれらはシュラたちの成長素材として使えないので、毎回手に入ったら売っているんだが、今回は売らずに食べることにする。
どうして今回だけそうするのかって言うと、アガリタダンジョンの中に入る前に入り口近くでバーベキューをやっていたプレイヤーたちが居たんだよ。
ダンジョンの前でバーベキューなんてするなよ。って言いたいところだが、料理バフ目当てでやっていたんだろうな。
別に邪魔になっていなかったしスルーしてダンジョンの中に入ろうとしたんだが、シュラがバーベキューしている奴らに気付いてそれを羨ましそうに見ていたんだよ。
それでその後シュラが俺の方をじっと見てそいつらのことを指さすわけ。正確に言えばバーベキューコンロの方を指していたっぽいけど。
気になるから食べてみたいって。口には出さなかったけどさ、目がすげぇそう訴えてきた。
正直、料理バフにしても空腹度を回復するにしても、売られている物を食べればいいと思っているんだが。値段もそこまで高くないし、手間もほとんどないから楽なんだよな。まあ、その分バフはそこまで強くないのが欠点だけど。
とはいえ、最近はシュラたちにあげている食べ物もほとんど同じ物をローテーションしている状態だし、もう少しバリエーションを増やした方がいいとは薄々思っていたからな。
しかし、シュラは他のテイムモンスターと違って自己主張多めなのどうしてなんだろうか。最初にテイムしたモンスターではあるが、他に変わったことはないし、何が違うんだか。
何か特別なことしたっけ?
シュラについての疑問はそのうちウロボロスに話すことにして、ダンジョンを出てから戦利品の整理をそこそこに町へ戻る。
そしてギルドに預けていたぷらてあたちを引き取った後、取引掲示板でバーベキューコンロなどの必要なアイテムと、人型になっているとはいえ植物モンスのぷらてあが肉を食えるのかがわからなかったので、肉以外の食材をいくらか買い込んだ。
さて、どこでバーベキューをするか悩むところだが、人目に付かない方がゆっくりバーベキューすることが出来るだろう。別にシュラたちは気にしないだろうが、俺が嫌なので完全に人目がない俺のダンジョンの中ですることにした。
そんなわけで予定よりも早いがミヨガダンジョンの方へ戻ることにした。
―――――
次話は BBQ in the dungeon
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます