第74話 ウィンドキャット
進化したキャラメルの毛を撫でる。
おおっ! 凄くふわふわしている。属性が風だからか? 何と言うか普通の猫よりも毛の中に空気が絡んでいるような感じだ。
ステータスはどうだろうか。
『NAME:キャラメル 種族:ウィンドキャット LV:1 属性:風
HP:42 / 42 MP:78 / 78
STR:45 INT:35 総合攻撃力:40
VIT:15 MND:32 総合防御力:23
AGI:77(5) DEX:48
スキル:引っ掻き・高速移動・軟体LV2・身隠し・ウィンドカッター・空歩 』
ステータスは順当として、スキルが2つ増えているな。ウィンドカッターは魔法として使うのか、それとも引っ掻きが飛んでいく感じになるのかわからないな。空歩は何だ? イメージするなら2段ジャンプができるようになったってことか?
「キャラメル。空歩って今使えるか?」
「にゃぅ」
キャラメルは俺の言葉に頷いた。どうやら使えるようだ。
「試しにやってくれないか? この部屋の物を壊さないようにだから、そんなに思い切りは出来ないけど」
「にゃ」
キャラメルはそう短く鳴くと垂直に飛び上がり、そこから5回ほど軽く飛び跳ねながら移動し、飛び上がる前に居た場所に戻ってきた。
宿の部屋だから少し狭いのだが、そんなことは気にしない感じの動きだった。
「こんな感じかぁ。回避とか奇襲に使えそうだな。って、あれ? 何かキャラメル疲れてないか? あっ」
キャラメルのステータスを確認するとMPの残りが3になっていた。どうやら空歩を使うと大分MPを消費するようだ。
「5回でここまで減るって燃費悪いな。1回で15も消費するのか」
「にゃーう」
「ああ、ありがとな」
キャラメルが撫でろ、という感じに頭を寄せて来たので労いを込めて撫でた。
次の進化はおそらくレベル40以上になってからだろうし、さっさとレベルを上げて第4エリアに在るダンジョンに向かうとしよう。さっき買った素材はまだあるからな。出来るだけレベルを上げて死に難くしないと戦闘に参加させる訳にはいかない。
という事で、キャラメルのステータスに合う傾向のある素材を【育成】スキルでキャラメルの経験値に変換していく。
そして、使える手持ちの素材を全部経験値にしたところで、キャラメルのレベルは29まで上がっていた。
『NAME:キャラメル 種族:ウィンドキャット LV:29 属性:風
HP:98 / 98 MP:182 / 182
STR:143 INT:91 総合攻撃力:117
VIT:29 MND:78 総合防御力:53
AGI:264(87) DEX:120(16)
スキル:引っ掻き・高速移動・軟体LV4・身隠し・ウィンドカッター・空歩 』
耐久値がやばいな。朱鞠以下とか大分とがったステータスだ。まあ、俺が【育成】スキルで低いステータスを上げなかったのが原因でもあるんだが、もともと回避メインのモンスターというのが大きいだろう。
しかし、ここまで耐久が無いと戦闘に参加させるのは不安だな。だけど、戦わせないとスキルのレベルは上がらないし、ある程度の戦闘は必要だよな。まあ、その辺は俺がサポートすればいいか。
とりあえず、キャラメルのレベルもある程度上げたし、イケシルバーからもらった情報と霊泉の言っていた廃墟もあるから、色々見て回って次のテイムモンスターを何にするかも決めておいてもいいかもしれないな。いや、気が早いか。まだ【テイム】スキルのレベルは36だし、
まあ、キャラメルのレベルを上げるための素材も必要だしダンジョンもあるから、当分は第4エリアの攻略がメインになるかな。
俺のダンジョンを成長させる必要もあるけど、現状あれでいい気もするし、ちょっと後回しでも……いや、出来るだけ早めに成長させてリスクは減らした方が良いか。
とりま、素材集めだな。キャラメルもダンジョンキーパーにするつもりだし、今のままではちょっとどころでなく弱いからな。早くレベルを上げないと駄目だ。
さて、当分の予定は決まったし、フィールドに行くとしよう。
≪ミヨのステータスが更新されました≫
―――――
ミヨのステータスを確認したい場合は、別話『ミヨのステータス 一覧』に移動をお願いします。
※確認しなくても話の内容には影響しません。
『ミヨのステータス 一覧』へのリンク:https://kakuyomu.jp/works/16816452220059104663/episodes/16816452221114863860
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