第36話うーーーん
加藤は俺の何処が良いんだろう
ごくごく平凡な人生を送ってる俺のどこに惹かれていったのか
全くわからない
お姉さんに聞くのもおかしな話だよな
ピピピッ
誰からだ
俺はメールを確認した
お姉さんからだ
(お疲れ様!会社の人たちとご飯に行ったのかな?)
(私は、そろそろ帰れるよ疲れた疲れた)
お姉さんも疲れてるんだな大丈夫かな?
お姉さん、お疲れ様です。
忙しかったんですね
俺も忙しいかったんですよ
バタバタしちゃってwwww
残業して加藤さんと焼肉食べに行きました。
ピピピッ
(加藤さん?)
(この間、話してた後輩さんの事かな?)
(ちゃんと話せたのかい)
そうです。
この間、話してた後輩です
俺の直属の部下なんですよ
加藤は今日は助けられたんで一緒に飯いきました。
ピピピッ
(やきもち焼いちゃうよ)
(お姉さん泣いちゃうーーーー)
なにもしてないですよ!
ごめんなさい!
二人で行くのは駄目でしたよね
ピピピッ
(二人で行ったの!)
(信じられない!)
(相手は僕くんの事が好きなんだよ!)
やばいやばい
お姉さん怒ってる
どうしようどうしよう
ピピピッ
(嘘だよ)
(怒らないよそんなんじゃ)
(加藤さんは平気だったのかな)
(そっちの方が心配かな)
びっくりしました!
怒ってるのかとおもいました
普通に肉食って軽く飲んで
普通に話しましたけど
何の心配ですか?
ピピピッ
(加藤さんは僕くんの事が好きなんだよ)
(普通にご飯食べて話して)
(楽しそうな振りをして)
(たくさんの事を考えたと思うよ)
(女心が分かってないんだよ僕くんは)
難しいですよ
女心は
俺はどうすれば良かったんですか?
ピピピッ
(それは、私にもわからない)
(加藤さんじゃないから)
(でも、目の前に好きな人がいて)
(自分から告白して)
(断られて)
(普通にしてる方が大変なんだよ)
そうですよね
お姉さんに言われてなんとなく気づいたような
ピピピッ
(たぶん分かってないよ僕くんは)
確かに
分かってないかも知れません
話をそらそうかと
ピピピッ
(私だったら告白した相手に少しでも優しくされたら)
(めちゃくちゃ嬉しい気持ちと)
(なんとも思ってなんだろうなって思うかも)
俺は普通に接してすだけなんですけど
それが、駄目だったんですね
女心は俺には難しいです
ピピピッ
(そりゃ)
(そうよ!)
(女は幾つになっても女なんだよ)
(綺麗でいたいし、可愛くいたい)
(努力をしているんだよ)
(もう、遅いからこの話はこれで終わりね)
お姉さんとのメールのやりとりは
何気に時間が過ぎていた
女心って難しい
女性って
何時も化粧をしたり
自分プロデュースを怠らない
男には全く分からない
でも、お姉さんと話してて少し分かった様な気がした
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