第34話食事


俺は、チームミーティングを終えた後に

大型プロジェクトの会議に出るために資料をまとめ

会議室に向かう

この日は詰め詰めのタイムスケジュールでハードな一日だ

チームの資料をまとめ、ゴールまでのプロセスを書き起こさなければいけない

もちろんプロジェクトの報告書も作らなければいけない

お姉さんが今日、来ないから残業をしても良いかなと思うが

できる事なら定時で仕事を終わらせたい



「せんぱーい!」

どうした?

ちょっと急いでるんだけど

急用か?

「かなり、急用です」

どうした?

時間作った方が良いか?

「いえ」

「ミーティングの資料、私がまとめておきますよー」

すごいじゃん

大丈夫か?

「自信はないですけど、やらないと駄目ですよねー」

「後輩達と同じような仕事だとー」

よし!

やってみろ

加藤なら出来るはずだ

俺が教育してたんだから

「ありがとうございます。」

遅れちゃうから

行くぞ

頼んだ



俺は、加藤に仕事を落とし

会議にでた。

その会議はタイムスケジュールを大幅にずれこんだ

気がつけば2時間半も時間が過ぎていた



「先輩、お疲れ様です。」

おう!

「顔がかなり疲れてますけどー」

「大丈夫すっかー?」

大丈夫だけど

仕事が多すぎる

「そうですよねー」

資料はまとまったか?

「一応、できました」

「確認おねがいしまーす」

先に、見ちゃうかな



俺は、加藤が作った資料の確認をした。

想像を遥かに超える出来だった。



加藤、完璧!

見やすい

やれば出来るじゃん

「そうでしょー」

おいおい

調子にのるなよ

「はーい」

「先輩は今日、残業ですかー?」

そうなるかな

「ご苦労様です。」

加藤は切がいいところであがれよ

「お言葉に甘えて、加藤は帰ります!」

はいよ



加藤が居てくれて今日は助かった。

知らないうちに成長しているもんだな

俺は、会議のまとめ資料などをつくり

お姉さんがいないから

残業をしてアドバンテージをつくる事にした。



はぁぁぁぁああ

つかれた!

帰るかな



俺は、帰る支度をしてオフィスを出た



「せんぱーい!」



俺か?

とりあえず声の方に振り向いた



加藤?

どうした

帰ったんじゃないのか?

「お買い物してたんですよー」

何、買ったんだ?

「先輩の時間を買いました!」

はっ?

何だそれ

「待ってました!」

なんで?

「待ちたいからに決まってるじゃないですかー」

ちょっと何を言ってるか分からないんだけど

「先輩が、残業するって事は彼女さんと会わないって事ですよね?」

まー

確かに

今日は会わないけど

「じゃー」

「デートしてくださいよー」

なんで、そうなるんだ?

「良いじゃないですかー」

「今日、私かなり頑張ったと思うですよねー」

自分で言うか

そんな事

「はい!」

「私は言いますよー」

「自分で言わないと誰が言ってくれるんですかー?」

お前、B型だろ?

「そうですけどー」

「血液型で人をみるの良くないですよー」

そうだよな

ごめん

「許してあげるんでー」

「ご飯でも食べに行きましょうよ!」



俺は時計を見た

21時だった事もあり

加藤と飯に行くことにした



俺も腹減ったし行くか!

「ほんとですか?」

何、食べたいんだ?

「そうですねー」

「焼肉が良いです!」

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