第32話立ち振る舞い
お姉さんが布団に入ってすぐに俺も入った
いつもならお姉さんがバックハグをして
俺はお姉さんの優しさに包まれながら寝るのだが
今日は、してくれなかった。
少し寂しかったけど
お姉さんの大人の対応だった
俺は明日から加藤に対しての接し方を考えたが答えなんか出るわけがなし
お姉さんに聞きたいけど
時計を見たら26時近くだった
さすがに起こすことも出来ず
答えも出ることなく
眠気に負けて寝てしまった。
「僕くん」
「ぼくくーん」
「僕くん!」
どうしちゃったのかな
僕くん
遅刻しちゃうよぉ
しょうがないなぁ
俺は、目が覚め
顔の目の前にお姉さんの顔がドアップ!
俺の唇が朝一で奪われた
わーーーー!
「うわっ!」
「ビックリするじゃん!」
いやいや
俺もビックリですよ
「何回も起こしたのに起きないんだもん」
ごめんなさい
「良いよぉ」
「沢山、考えてあげてたんでしょぉ」
眠気に負けてしまいました。
「まぁ」
「答えなんか直ぐに出ないしぃ」
「そもそも、答えなんかないよぉ」
そうですよね
「言えることは、その子は本気で僕くんの事を好きって事を頭に入れて置くことぉ」
「気にしすぎて好きにならないでよぉ」
「心配だぁ」
なんで、心配するんですか?
「だってぇ」
「若いでしょ、可愛いでしょぉ」
「それだけで負けよぉ」
いやいや
お姉さんのほうが可愛いですよ
「そうなのぉ?」
そうですよ
「朝立ちしたぁ?」
急に下ネタですか?
「下ネタじゃないぃ」
「前も言ったけど、朝が気持ちいいのぉ!」
お姉さん、お腹空きました
「あぁぁぁぁぁあ!」
「話を変えようとしたぁ」
してないですよ
お姉さんは何かを企んでる様な笑顔で近づいてきた
それも凄い速度で
あぁぁぁあ!
ギュッ!
お姉さんのからかいの一つである
チンチンをギュってつかむ
「僕くん、声でかいよぉ」
「ビックリしちゃうでしょぉ!」
何されるか分かっていても声がでちゃうんですよ!
「それにしてもだよぉ」
「そんな事よりご飯食べよぉ」
いつもの風景に戻っていた。
お姉さんは、ニコニコと微笑みながらご飯を食べる
そして、俺はお姉さんを見て幸せを感じながらご飯をたべる
この時間を過ごすたびに結婚を考えても良いのかなと思う
「僕くん」
「急がないと遅刻しちゃうよぉ」
あっ
ほんとだ
お姉さん、今日はそのまま家に帰りますか?
「いやいや、片付けたら私も出るよぉ」
そうですよね
「今日は、自分の家に帰るかもぉ」
「寂しいぃ?」
そりゃ
寂しいですよ
「早く終わりそうだったら連絡するねぇ」
「お仕事、頑張ってねぇ!」
はーい
俺は靴を履き振り返り
行ってきますのキスをする
付き合ってから一緒にいる時は
行ってきますのキスをする事が普通になった
数ヶ月前では考えられない光景だ
そして、俺は会社に近づくにつれ
少しづつ足が重くなっていった。
加藤とどうやって接すれば良いのか
分からない
でも、間違いなく一時間くらいで顔をみる事になる
お姉さんには、ちゃんと大人の立ち振る舞いをしないさいと言われたけど
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます