第26話髪を洗う
俺はお姉さんをタクシーに乗せ家に向かった。
お姉さんは意地悪だ
寝たかと思いきや俺の手を恋人繋ぎをしてきた
密室と言うこともありかなりドキドキした。
俺は何をして良いのか分からず家に着くまでずっとドキドキしていた。
お姉さん、着きましたよ。
「あっ!」
「寝ちゃってたぁ」
「ごめんねぇ」
大丈夫ですよ
「お金、払った?」
払いましたよ、大丈夫ですよ
「ありがとねぇ」
俺はお姉さんと手をつなぎながら歩いた
お姉さんは家に入るなり直ぐにソファーにダイブした。
ソファーはお姉さんと付き合うと決まってから二人で座りながらテレビを観たくて
安いけどお気に入りだ
「僕くん」
「はやくぅ」
「お風呂いれてよぉ」
わかってますよ
今、お湯入れているんでもう少し待っててください
「暇なんだけどぉ」
「やだやだぁ」
「かまってよぉ」
どうしたんですか?
急にかまちょですね
「?」
「誰がかまちょだって?」
お姉さんに決まってるじゃないですか?
「ふーーん」
「そんな事、無いと思うけどぉ」
「タクシー乗ってるとき」
「寂しそうにしてたじゃん」
そりゃ
寂しいでしょ
誰だって
「たまに力いれたりしてさぁ」
「私に気づいて欲しかったくせにぃ」
そんな事、してないですよ
「ほんとはぁ?」
してないです
「正直に言わないと一緒にお風呂入ってあげないよぉ」
「じゃぁ」
「最後ねぇ」
「タクシーの中で手を繋いで気づいて欲しくて力入れたりしてた人?」
俺は、小さい声で「はい」と言った。
「なんで最初からから言わないのよぉ?」
なんでって言われても困っちゃいますよ
「しょうがないなぁ」
「僕くんはぁ」
そして
お姉さんはいつもの様に俺の髪をクシャクシャした。
チャラララン
お風呂が沸いたと知らせる音楽が鳴った。
「お風呂沸いたねぇ」
「まさかとボッキしてるぅ?」
してないですよ
流石に
って言うか日を増すごとにサラリと下ネタを投げてきますね
「ボッキの事?」
そうですよ
「いやなのぉ?」
嫌とかそんなんじゃなくて
なんか心の壁を壊してくれたのかなと
「もともと壁なんか作ってないよぉ」
「おっきぃ、とか言うの面倒だしぃ」
「最初から正式名を言ったほうが良いかなってぇ」
そんな単純な理由だったんですか?
「うん」
「そんな話し僕くんボッキしちゃったんじゃないぃ」
してないですよ
「ふーーーん」
ぎゅっ!
え?
え?
お姉さん?
何してるんですか?
「えーーー」
「また嘘、言ってないか確認するためにぃ」
「ちんちん握ってみたぁ」
「本当に立って無くて逆にショックだよぉ」
ぎゅっ!
ぎゅっ!
お姉さーーん
お風呂冷める前に入りましょう
「ちょっと硬くなっちゃたねぇ」
「元に戻りそうぉ?」
大丈夫です
「そっかぁ」
「じゃぁ、先に入ってるねぇ」
「ふーーー」
「僕くーーん」
「良いお湯だよぉ」
はーい
直ぐに行きますね
お姉さん
今、入って良いですか?
「遅いくらいだよぉ」
失礼します。
「ぎゃはは」
お姉さんが大きな声で笑い出した
どうしたんですか?
「自分の家なのに何で他人行儀なのよぉ?」
たしかに、そうですけど
「だって結構、一緒にお風呂入ってるよぉ」
「私たちぃ」
そうですけど、毎回
緊張しちゃうんですよ
入るタイミングが分からないんですよ
「気にしなくて良いってぇ」
「ほら、僕くんの好きな私の髪の毛、洗ってよぉ」
エッチな事しないでくいださいよ
結構、楽しみにしてたんですから
「分かった分かったぁ」
そして、
俺は、お姉さんの髪を洗った
約束どおりエッチな事はしてこなかった
ちょっと寂しかったけど
俺のアソコが
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