第25話焼き鳥デート


ぷは~


「やっぱり旨いねぇ!」

「生は最高だねぇ」

あっ

お姉さん、それ以上は



このくだりは下ネタにつながる

阻止をしなくてはいけないのだ



「うん?」

「僕くんは、お姉さんの取り扱い説明書を作っているのかねぇ?」

「お姉さんのは難しいぞぉ!」



お酒を飲むといつもの100倍は明るくなるお姉さん

それと同時に可愛さも100倍になる

顔が赤くなり幼くみえるその容姿はどことなく俺よりも年下に見える

大人の考えを話したり、急に幼稚なことを言い出したり

お姉さんの取り説は作るにはきっと人生をささげないと完成は出来ないんだろうな

それに、恋に説明書なんてないだろう



お姉さん、ここの白レバ安くて凄く美味しいんですよ

食べますよね?

「もちろん、頂くぞぉ!」



俺は店員さんにお姉さんのドリンクと白レバ、サラダなど追加をした



「あれあれあれ?」

「僕くん、まだ一杯目じゃないぃ?」

「楽しくないのぉ?」

何いってるんですか?

楽しいに決まってるじゃないですか?

「じゃぁ!」

「飲め飲めぇ!」

「すみませーーーん!」

「生大ジョッキで2個くださーいぃ!」

お姉さん、ドリンクは頼みましたよ

「はっっっっ!」

「私のお酒が飲めないのぉ?」

「毎回、先にイカレテ置いてきぼりを食らっている可愛そうなお姉さんのお酒を飲まないのぉ?」

声が大きいです!声が!

「おおきくぅ!」

「いっ」

「てっ」

「るっ」

「のぉぉぉぉぉぉ!」



俺は、周りに聞かれないために被せるように

おねえさーーーん

と叫んだ



「馬鹿だなぁ?」

「相変わらずぅ」

「私が何を言おうが私たちに興味がある人は居ないよぉ」

「僕くんは僕くんの人生を楽しく生きていく義務があるのぉ」

「もちろん、私も同じねぇ」

「僕くんは気にしすぎなんだってぇ!」

「でもさぁ」

「女の私が大きな声で言う事の方が恥ずかしい事だと思わないぃ?」

たしかに、そうですね

「恥ずかしかったよぉ」

「毎回、言わされるんだもん」

いやいや

お姉さんが勝手に言ってるんじゃないですか?

「ありゃ!そうだっけぇ?」

そうですよ

「まぁまぁ」

「飲んで食ってぇ」

「楽しもうよぉ!」



店員さんがラストオーダーを取りに来た

そんな時間たったんだと思うくらい時間が経つのが早かった。



お姉さんラストオーダーですけど

しゃべり過ぎなのか飲みすぎなのか分からないけど

寝ている

かれこれ、30分は一人悲しい時間だった

これも、幸せの時間だと浸っていた

俺は、お姉さんの答えを聞くことなく店員さんに暖かいお茶と冷たいお絞りをお願いした。

お茶とお絞りがテーブルに届き俺はお姉さんの方を

ポンポンと叩いた



「ごめん、ねちゃったぁ」

疲れてるんですね

大丈夫ですか?

「優しいねぇ」

「お茶とお絞りぃ」

「ありがとぉ!」

落ち着いたら帰りましょ

「はーい」

「どっちに帰って欲しいぃ?」

なんで、先に言うんですか?

何も言わないで俺の家に泊まってもらおうと思ってたのに

「バレバレぇ」

俺ん家で良いですよね?

「うん!」

「よろこんでぇ!」

「ありがとねぇ!」

どうしたんですか?

かなり疲れてますよね?

「すこしだけねぇ」

じゃー

帰ったら、お姉さんの髪、洗いますよ

「どういうフェチ?」

そういうのじゃなくて

好きなんですよお姉さん髪

サラサラしてていつも香りが良くて

手触りも気持ちが良くて

、、、、、

「だからぁ」

「なにフェチなのよぉ!」

「お姉さんじゃ無かったら君、捕まってるよぉ」

いやいや

「そんな、君が好きだぁ」



お姉さんは優しく俺にキスをしてくれた

そのギャップがたまらなく好きだ

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